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立川国際中と東京薬科大、高大連携協定…教育プログラム共同開発

 東京薬科大学と東京都立立川国際中等教育学校は2023年10月27日、高大連携協定を同大学にて締結したことを公表した。薬学・生命科学分野における教育プログラムを共同で開発するなど、高大接続教育の観点から連携教育を図っていく。

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東京薬科大学と東京都立立川国際中等教育学校が高大連携協定を締結
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 東京薬科大学と東京都立立川国際中等教育学校は2023年10月27日、高大連携協定を同大学にて締結したことを公表した。薬学・生命科学分野における教育プログラムを共同で開発するなど、高大接続教育の観点から連携教育を図っていく。

 立川国際中等教育学校は、「地球規模で課題を考え、当事者意識をもって自分ができることから問題解決に向け行動する」を教育目標とし、国際社会の多様な分野で貢献できるリーダーの育成を目指し、特色ある教育プログラムを実施している。また、東京薬科大学は、「ヒューマニズムの精神に基づいて、視野の広い、心豊かな人材を育成し、薬学並びに生命科学の領域にて、人類の福祉と世界の平和に貢献する」という教育理念を掲げている。

 今回の連携協定により、東京薬科大学の教員が立川国際中等教育学校の教育プログラムを通じて積極的な教育支援に参加することで、グローバルな視点を持った薬学・生命科学分野の優秀な理系人材を社会に輩出するための協力体制の構築を目指す。

 今後の具体的な計画としては、薬学・生命科学分野における教育プログラムを共同で開発。東京薬科大学の教員が立川国際中等教育学校の教育現場に参画し、最新の知識や技術をもとにした教育を提供する。また、東京薬科大学の研究室や施設を開放し、研究・探求活動の支援を行う。生徒は大学の研究に触れることで、科学的思考力を深め、高度な研究手法を修得することができるという。さらに、東京薬科大学の教員や研究者が立川国際中等教育学校の生徒に対して、入学体験プログラムを提供。進路指導においても専門知識とキャリアアドバイスを提供し、生徒の将来の進路選択を支援する。

 東京薬科大学の三巻祥浩学長は、「この協定締結により、両校の協力関係を強化することで、立川国際中等教育学校が目指す''国際社会で活躍できる人材の育成''という教育方針に対して、本学の持つ医療・創薬・環境・バイオといった教育的、研究的な人的資源、物的資源でサポートすることで、立川国際中等教育学校の生徒が、本校に入学し薬学・生命科学の分野でグローバルな視点を持ち、創造性と革新の力を発揮できるようにしたいと思っております」。

 立川国際中等教育学校の市村裕子校長は、「今回の協定締結により、生徒が実際に東京薬科大学を訪問し、先生方や学生の皆さん、研究室での取り組みに触れることで、目指すべき道を実感し、自身の夢の実現のため、より高いモチベーションをもって学べるようサポート体制を強化していきたいと考えています」と、それぞれコメントしている。

《田中志実》

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