ゼッタリンクスは2023年10月12日、Google Workspace for Educationの拡張機能と画面モニタリングアプリ、教材テンプレートをバンドルした「Suiteツールfor Education」をリリースした。Google Jamboardは2024年にサービスを終了する。
Suiteツールfor Educationは、先生と生徒が効果的にICTを授業に取り入れられるよう、学習環境にあわせた便利な機能を搭載したGoogle Workspace for Educationの授業支援ツール。GoogleスライドやGoogleドキュメントなどのアプリから、3種の拡張機能や、授業中の生徒のデスクトップ画面を一覧表示するモニタリング機能、先生の授業準備の負担を軽減するテンプレート作成支援、Googleアプリを使った教材テンプレートなどを提供するという。
3種の拡張機能では、ふせん、縦書き・ルビ、数式エディタなど「Suiteツール(先生向け)」、ふせん、50音順ソフトキーボード、学校イラストなど「こどもSuite(小学生向け)」、ふせん、タイトル文字、表スタイルなど「まなびSuite(中高生向け)」が、Googleアプリの拡張機能として追加される。アプリ内のサイドバーにメニューが表示される。アプリの画面デザインや基本操作はそのままで、シームレスに使用できるため、操作を覚えることなく手軽に使えるという。
Chromeブラウザ(推奨)では、生徒のデスクトップ画面をリアルタイムでモニタリングする機能「Suiteモニター」や、Jamboardなどのホワイトボードアプリから、ふせんのデータ(色・テキスト)を抽出し、Google スライドに取り込めるように変換する機能「Suiteコンバーター」(2023年12月より提供予定)を搭載する。
そのほか、200種類以上の教材テンプレートや、オリジナルテンプレート作成支援などがある。
現在提供しているJamboardは、2024年にサービスが終了となる。これまで作成したJamファイルは、2025年以降完全に削除され、閲覧不可になる。Jamboardの代わりとなるホワイトボードアプリもあるが、アカウントの新規作成や操作の習得など、授業で使うまでに多くの時間を費やすという。一方、Googleアカウントがあれば誰でも使えるGoogleスライドは、初期設定不要ですぐに活用できる。また、Jamboardのふせんで制限されていた文字数やリンクの挿入、複数選択が実現可能となる。ふせんにコメントしたり、誰が書き込んだかを確認もできるという。
Suiteツールfor Educationでは、Jamファイル内のふせんのデータをGoogleスライドで使用する変換機能を搭載。ふせんのデータを移行することで、これまでの学習履歴のバックアップや、Googleスライド上でよりスムーズに協働学習を継続することが可能となる。
今回は、ふせんや縦書き機能を試すことができる「Suiteツール(個人向け)」を、Google Workspace Marketplaceに公開中。30日間、無料トライアルを実施している。