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【高校受験2023】水戸市、調査書の評定に誤記

 茨城県水戸市教育委員会は2023年8月17日、2022年度に市立中学校を卒業した生徒1人の高校入試の入学志願者調査書の評定に誤記があったことを公表した。再判定の結果、合否に変更がないことが確認されたという。

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 茨城県水戸市教育委員会は2023年8月17日、2022年度に市立中学校を卒業した生徒1人の高校入試の入学志願者調査書の評定に誤記があったことを公表した。再判定の結果、合否に変更がないことが確認されたという。

 2023年7月、市立中学校1校において、ほかの2022年度卒業生から申請のあった成績証明書を交付する際に誤記が判明。市教育委員会が念のため、この中学校の2022年度卒業生全員の入学志願者調査書の保存データを確認したところ、今回の生徒の評定誤記が判明した。

 8月3日には、高校に訂正した入学志願者調査書を再提出。高校が評定の記載内容を確認したところ、評定に誤記があったことが明らかになった。入学者選抜については、高校が再判定したところ、合否に変更がないことが確認されたという。

 市教育委員会によると、この中学校では合格発表の数日前、高校に提出した入学志願者調査書に誤記の可能性があったことを認識していたにもかかわらず、「時期的に訂正は難しい」と判断し、市教育委員会などへの報告も怠っていた。

 教育長は「あってはならない事態を起こしてしまったことについて、大変重く受け止めており、当該生徒や保護者に対し、深くお詫び申し上げます。今後、二度とこのようなことが起こることのないよう、教育行政の信頼回復に向けて、管理や指導を徹底するとともに、再発防止に向けて取り組んでまいります」とコメントしている。

 今後は、再発防止策として新たに市立中学校共通のマニュアルを作成。市教育委員会主催の「進路指導主事研修会」に学校の管理職も参加させるなど、チェック体制を強化し、学校の管理職や進路指導事務に携わる教職員の意識改革を図り、適正な事務処理を徹底するとしている。

《奥山直美》

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