埼玉県は2023年8月10日、2023年（令和5年）3月中学校等卒業者の進路状況調査（速報）を公表した。高校などの進学率は、前年度（2022年度）より0.1ポイント低下し99.0％。全日制への進学は、前年度比1.1ポイント減の89.7％だった。
「中学校等卒業者の進路状況調査」は、埼玉県内の中学校・義務教育学校・特別支援学校中学部卒業者の進路状況を明らかにする目的で、1970年度（昭和45年度）から毎年実施している。
5月1日時点の調査対象は、埼玉県内の中学校445校（国立1校・公立413校・私立31校）、義務教育学校1校（公立1校）、特別支援学校中学部40校（国立1校・公立38校・私立1校）の計486校。そのうち、2023年3月卒業の中学校卒業者総数は6万2,813人で、前年度より53人増加した。
高等学校などへの進学率は99.0％で、調査開始以来の最高値タイであった前年度から0.1ポイントダウン。全日制高校への進学者は5万6,359人で、前年度から1.1ポイント（636人）減の89.7％となった。
一方、通信制高校への進学者は4,020人と、前年度比0.9ポイント（573人）増の6.4％。年々上昇傾向にある。卒業者総数に占める就職者総数の割合は0.1％と、調査開始以来の最低値であった前年度などと同率となった。
そのほか、義務教育学校卒業者24人の高校などへの進学率は100％。特別支援学校高等部への進学率は前年度比0.6ポイント減の98.1％。確定値については、2024年（令和6年）3月刊行予定の報告書で公表。詳細は、埼玉県教育委員会のWebサイトで確認できる。
