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文理選択に悩む学生4割…進路指導探るイベント8/24

 Studyplusトレンド研究所と山田進太郎D&I財団は2023年7月18日、高校生と大学生を対象にした文理選択に関する実態調査の結果を公表した。文理選択の悩みや迷いを抱く学生が4割を超えていることがわかったことから、教員などを対象にしたイベントを8月24日に開催する。

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学生アンケート結果から見る文理選択の課題―進路指導の新たな展望を探る教員向けイベント
  • 学生アンケート結果から見る文理選択の課題―進路指導の新たな展望を探る教員向けイベント
  • 山田進太郎D&I財団
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 Studyplusトレンド研究所と山田進太郎D&I財団は2023年7月18日、高校生と大学生を対象にした文理選択に関する実態調査の結果を公表した。文理選択の悩みや迷いを抱く学生が4割を超えていることがわかったことから、教員などを対象にしたイベントを8月24日に開催する。

 調査は、学習管理アプリ「Studyplus」のユーザー(高校生、大学1年生、大学2年生)3,297人を対象に、「Studyplus」上で2023年6月29日~30日に実施した。

 多くの学校では、文理選択の時期は秋に設定されている。調査結果では、文理選択を経験した学生2,740人のうち、約半数に当たる42.5%が「文理選択に悩みや迷いを抱いた」と回答。さらに、学校や教員のサポートやアドバイスが文理選択に影響を与えたと回答した学生は54.1%だった。一方、学校や教員からのサポートに対する満足度に関しては、「どちらでもない」「やや不満」「非常に不満」と回答した学生が44.9%となり、改善の余地があることがわかった。

 また、文系選択理由のトップは「理系科目が苦手だったから」(49.9%)で、理系選択理由のトップは「理系で学べる理由に興味があるから」(55.6%)となった。この結果から、文理選択において文系を選択した学生は不得意科目があったという消極的な理由で文理選択をする傾向があることがわかる。特に女子はこの傾向が顕著で「理系科目が苦手だったから」が男子と比較して12.3%も高くなっている。

 調査結果から、教育現場での取組みを促進するため、「学生アンケート結果から見る文理選択の課題―進路指導の新たな展望を探る教員向けイベント」を8月24日にオンラインにて開催する。学生が単に得意・不得意科目だけでなく、自身が学びたいことや将来の職業について考え、逆算して文理選択をすることができるよう、茨城高等学校の事例を交えながら、学校現場での進路指導におけるベストプラクティスや具体的な手法を共有する。

 対象は、中学校・高等学校・高等専門学校・大学の教職員、教育委員会などの教育関係者。イベントはZoomを利用して開催。参加費は無料。事前予約が必要で、Webサイトから申し込む。イベントでは、現役高校生・大学生3,297人に聞いた文理選択の実態調査に関する結果の紹介やパネルディスカッション(山田進太郎D&I財団、Studyplusトレンド研究所)も行われる。

 山田進太郎D&I財団は、STEM分野への進学を目指す女子学生を応援するために、メルカリCEOの山田進太郎氏が「STEM(理系)女子高校生奨学金」を立ち上げている。学習管理プラットフォーム「Studyplus for School」は、生徒と先生を学習管理アプリ「Studyplus」でつなぎ、生徒の日々のスタディログを先生が見守り助ける、教育機関向け学習管理プラットフォーム。

◆学生アンケート結果から見る文理選択の課題―進路指導の新たな展望を探る教員向けイベント
日時:2023年8月24日(木)16:00~17:00
場所:Zoomを利用して開催
対象:中学校・高等学校・高等専門学校・大学の教職員、教育委員会などの教育関係者
参加費:無料
申込方法:Webサイトから申し込む

《田中志実》

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