全国子どもアドボカシー協議会は2023年8月4日~6日、子どもアドボカシーセンター☆ぐんま☆と共催で、群馬県内で初めて「子どもアドボカシー講座<基礎>」を群馬県勤労福祉センターにて開講する。募集人数は50名程度。受講料は1万円で、29歳以下は無料。締切りは7月28日。
子どもアドボカシーとは、子供の意見を傾聴し、子供自身が声をあげられるよう支援する活動のこと。1989年に採択された子どもの権利条約は、子供は自分に関係のあることについて、自由に意見を表す権利を保障している。
しかし、家庭、学校、社会のなかでひとりひとりの子供の声は十分に聴かれているとはいえない現状があり、2022年6月に成立した改正児童福祉法では、「児童の意見聴取等の仕組みの整備」が盛り込まれ、2024年4月の施行に向けて、各地で仕組みづくりが始まっているという。
全国子どもアドボカシー協議会は、「子どもの声を大切にし、ともに生き育ちあう社会の実現」を理念に2022年3月に設立し、全国各地の子どもアドボカシー事業の事例報告を交えて各地の課題や活動の進捗について意見交換を行う「交流会」の実施や、地域で子どもアドボカシーを展開するための課題などについて議論する「自治体向けセミナー」などを実施。2023年5月には、「子どもとともに生きる社会を実現するために」何が必要かを考える全国セミナーを開催するなど、子供・若者参画を中心とした「アドボカシー(意見表明支援)」活動を全国へ拡げている。
一方、子どもアドボカシーセンター☆ぐんま☆は、群馬県内に「子どもアドボカシー」を広めようと2022年8月に発足。子どもアドボカシーに関するセミナーや講演、子供の声を尊重した社会づくりについて意見交換するグループワークなどを実施し、子供アドボカシー制度を推進するための活動を行っている。
今回開催する「子どもアドボカシー講座<基礎>」は、子どもアドボカシーに関心がある人や子供支援に関わる行政や関係機関、施設、学生が対象。群馬県内の在住に限らず、会場まで通える人や県外からの参加も可能となっている。
プログラムでは、子どもアドボカシーの定義や理念を基礎的なことから学ぶことができる。また、アドボケイト派遣団体や児童相談所など、各分野の専門家を招き、子どもアドボカシーについて理解を深められる内容だという。
プログラムは、8月4日はオンライン、5日、6日は会場での受講となる。募集人数は50名程度。受講料は1万円で、29歳以下は無料。申込みは、Webサイトより行う。
◆子どもアドボカシー講座<基礎>
日程:2023年8月4日(金)~6日(日)
会場:群馬県勤労福祉センター 第3会議室(群馬県前橋市野中町361-2)
対象:
・子どもアドボカシーに関心がある人
・子供支援に関わる行政や関係機関、施設、学生の人
※群馬県内在住に限らず、会場まで通える人は県外からの参加も可能
申込締切:2023年7月28日(金)
受講料:一般1万円 ※29歳以下は無料
申込方法:Webサイトより申し込む