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都教委、23年度「得意な才能を伸ばす教育」理数プログラム

 東京都教育委員会は2023年7月9日より、都立高校1年生などを対象に2023年度「得意な才能を伸ばす教育(理数)」を開始する。今回は水素情報館 東京スイソミルなど6施設に訪問予定だという。なお、2023年度の募集は終了している。

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2023年度得意な才能を伸ばす教育(理数)
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 東京都教育委員会は2023年7月9日より、都立高校1年生などを対象に2023年度「得意な才能を伸ばす教育(理数)」を開始する。今回は水素情報館 東京スイソミルなど6施設に訪問予定だという。なお、2023年度の募集は終了している。

 得意な才能を伸ばす教育(理数)は、理数分野に得意な才能をもつ生徒に対する高度な理数分野の教育プログラムを構築し、生徒ひとりひとりの理数分野の才能を伸長するとともに、世界を牽引するトップ層の科学者および研究者を育成する目的で実施されている。

 2023年度は7月9日から9月24日に実施。2年間継続のプログラムとなり、都立高等学校第1学年および都立中等教育学校後期課程第4学年に在籍する生徒20名のほか、2022年度の同プログラムに参加した都立高等学校第2学年および都立中等教育学校後期課程第5学年に在籍する生徒24名が参加する。

 プログラムでは、千葉大学環境リモートセンシング研究センター教授のヨサファット テトォコ スリ スマンティヨ氏や、東京大学先端科学技術研究センター教授の西成活裕氏を講師に招き、講演が行われる予定となっている。

 「施設探訪」では、水素情報館 東京スイソミル、東京都環境科学研究所、量子科学技術研究開発機構、東京大学大学院新領域創成科学研究科 柏キャンパス、宇宙航空研究開発機構 相模原キャンパス、交通安全環境研究所の6施設を訪問し、最先端の研究を見学する。

 「課題研究」では、科学者や研究者による講義、課題研究の指導、発表に対する講評など、全11講座の中から希望調査によって決定した1講座に参加する。このうち東京大学は、「形状記憶合金を通してさまざまに性質が変わる金属に触れてみよう」、千葉大学は「人工衛星から見える地球環境変化を調べてみよう」「コンピュータが中で行っている計算を見てみよう」と題した講義を行う予定。

 2022年に参加した生徒からは、「生物学しか興味がなかったけど、理解できると化学も物理も楽しくなった」「大学の研究室で研究したことで、将来の大学進学に対する不安が少しなくなった」などの声が寄せられているという。

《川端珠紀》

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