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クラーク記念国際高校と河合塾「進路探究授業」28拠点に拡大

 クラーク記念国際高等学校と河合塾は、2022年度「進路探究」をテーマにした共同授業「ミライの選択」を6拠点でパイロット実施した。その結果、進路選択にポジティブな気付きや変化が得られたことを受け、2023年度は全国28拠点に拡大し、本格導入する。

教材・サービス 授業
プログラム実施のようす
  • プログラム実施のようす
  • 河合塾×クラーク記念国際高等学校
  • 進路選択に対する不安度
  • 進路選択に対する説明力
  • 親子のコミュニケーション量
  • グッドデザイン賞2022 ミライの選択

 クラーク記念国際高等学校と河合塾は、2022年度「進路探究」をテーマにした共同授業「ミライの選択」を6拠点でパイロット実施した。その結果、進路選択にポジティブな気付きや変化が得られたことを受け、2023年度は全国28拠点に拡大し、本格導入する。

 河合塾が開発する進路探究プログラム「ミライの選択」は、高校生の進路選択を題材に、意志決定の場面における選択の仕方を学べるプログラム。受講生同士の対話を通して、自己が大切にする「価値観」を言語化し、「判断基準」を可視化する。

 プログラムは、2021年度より開講している「スマートスタディコース」を設置している旭川キャンパス、さいたまキャンパス、東京キャンパス、千葉キャンパス、名古屋キャンパス、福岡キャンパスの6拠点で実施。2022年10月から2023年2月まで全14回、キャンパスの異なる生徒をオンラインでつなぎ、これまで関わったことのない受講生同士の対話を取り入れながら授業を行った。授業後にはコーチング面談で進路や授業から得た気付きを話しあう機会を設けた。

 その後、クラーク記念国際高等学校は2022年10月11日から2023年2月17日の期間、共同授業を受講したクラーク国際生を対象にインターネットによるアンケート調査を実施。23件の有効回答を得た。

 受講前後のアンケート結果では、進路への不安感(5段階、1に近くなるほど不安度が低い)について、受講前平均4.17から受講後平均2.60と大幅に軽減。進路への説明力(5段階、5に近くなるほど説明ができる)では、受講前平均3.21→受講後平均3.77と、自信を持って説明ができるようになったという結果を得た。

 保護者との進路に関する対話・コミュニケーション量については、受講者の半数以上が「増えた」と回答。また、将来就きたいと思う職業について「今はない」と答えた人のうち75%が明確に希望の進路(学部)を見出した。

 アンケートの自由記述では、他キャンパスで受講する生徒との対話を通じて「視野の広がり」や「自己の振り返り」につながったという声がもっとも多くあがった。不安感の減少のみならず、「特技を将来にどう生かすか考えるようになった」「困るくらい選択肢が増えた」等、進路選択そのものに対する考え方にポジティブな変化がみられた。

 この結果から、2023年度はクラーク記念国際高等学校「スマートスタディコース」を対象に、全国6拠点から28拠点に拡大して授業を展開する。クラーク記念国際高等学校は、河合塾が開発した「ミライの選択」を活用し、多様化する進路選択において自己の価値観を探究し、決定する基準を数値化、コーチングと連動することによって進路決定力の向上を目指すとしている。

《いろは》

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