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武蔵野大、2024年メタバースキャンパス開設

 2024年に創立100周年を迎える武蔵野大学は2023年1月26日、記念事業プロジェクトとしてメタバース空間上にキャンパスを開設すること等、5つのプロジェクトを発表した。新たな交流・学びの場となる教育環境を提供する。

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武蔵野大学、2024年メタバースキャンパス開設
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  • MUデジタルラーニングサービスプラットフォームの構築
  • 武蔵野大学
  • ワンストップAIコールセンターの設置
  • コミュニケーションツールの統一、ポータルの構築

 2024年に創立100周年を迎える武蔵野大学は2023年1月26日、記念事業プロジェクトとしてメタバース空間上にキャンパスを開設すること等、5つのプロジェクトを発表した。新たな交流・学びの場となる教育環境を提供する。

 武蔵野大学では、AI時代を生き抜く学生への情報教育および教育改革を行うため、2019年にMUSIC(Musashino University Smart Intelligence Center)を設立。AIと学生と教員が共存共栄して多様な学びに対応できる‟AI-Ready-University”となることを宣言した。同年には国内私立大学初の「データサイエンス学部」を開設し、2020年に全学生「AI」「データサイエンス」科目を必修化するとともに、2021年にはAI科目をサブメジャー(副専攻)として選択履修できる「副専攻AI活用エキスパートコース」を設置する等、大学教育の改革を進めている。

 2023年1月26日には、創立100周年を迎えるにあたり実施される記念事業プロジェクト「Smart Intelligence Campusプロジェクト(SIC)」の内容を発表。プロジェクトの1つとして、2024年に武蔵野・有明・千代田に続く第4のキャンパスとなる「メタバースキャンパス」を開設する。

 メタバースキャンパスでは、PC・スマホ・タブレット等さまざまなデバイスを使ってキャンパスにアクセスが可能。自身の分身であるアバターでメタバース空間を自由自在に動きながら、性別・国籍・年齢・立場を超越し、フラットに他の人と交流し、新たな人間関係を醸成することができる。2024年の開設以降、武蔵野・有明・千代田キャンパスをメタバース上に再現し、将来的には、物理キャンパスとメタバースキャンパスの併用も目指す。

 その他の記念事業プロジェクトとして、武蔵野大学が保有するさまざまな動画コンテンツを管理し、いつでもどこからでも視聴可能なプラットフォーム「MUデジタルラーニングサービスプラットフォーム」の構築や、チャットボットにAIを搭載し、電話は用件ごとに適切なスタッフが応対できるよう繋がる先が振り分けされる等の「ワンストップAIコールセンター」の設置。入学前・在学中・卒業後に渡り、縁をもった人全員とよりよい関係性の醸成を可能にする「SRM(Student Relationship Management)システム」の導入や、Microsoft Teamsを標準とする「コミュニケーションツール」の統一等、さまざまな事業を予定。武蔵野大学では、未来に向けてクリエイティブな人材を育成するため、これからも大学改革を進めていくとしている。 

《木村 薫》

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