東京都は2023年1月27日、2023年度(令和5年度)予算案の概要を発表した。一般会計の予算規模は8兆410億円で過去最大となった。チルドレンファースト社会の実現に向け、結婚から子育てまでの継続した支援や新たな子供施策等を盛り込んでいる。
2023年度の一般会計予算規模は、前年度(2022年度)比3.1%増の8兆410億円で、過去最大の予算規模となった。政策的経費である一般歳出は、チルドレンファースト社会の実現に向けた取組みの他、都市強靱化、脱炭素社会実現に向けた取組み等により、前年度比1.6%増の5兆9,354億円で3年連続の増加となった。
チルドレンファースト社会の実現に向けた施策の強化には、前年度比2,000億円増の約1.6兆円を計上。少子化脱却に向け、結婚支援マッチング事業、凍結卵子を活用した生殖補助医療への助成、第2子の保育料無償化、18歳までの給付金支援(018サポート)、ヤングケアラー普及啓発事業、校内別室指導支援員の配置等を新たに行う。
教育関係の取組みでは、外国語に触れる機会の創出に0.9億円、都立高校生の海外交流事業に6億円、再就職促進等委託訓練に8億円、女性向けキャリアチェンジ支援事業に2億円、シニアの再活躍応援講座に1億円を投入する等、学び直しからキャリアアップまでの強力な後押し、誰もが希望に応じて働くことができる環境の整備を促進する。
また、都民・大学研究者・職員による事業提案制度では、「子育て情報共有アプリ・サイト」「文化プログラム・学校連携事業(地域連携型)」「未来を担う子どもたちへの食品寄贈事業」等、12件の事業が選定された。