パナソニックインフォメーションシステムズ(パナソニックIS)は2023年1月16日、教育機関に適した仮想デスクトップ(VDI)ソリューション「Accops HyLabs」の提供を開始する。シラバスと連携可能な他、4つのメリットをあげている。
学校DXが加速する中、教室にPCを設置する従来の「PC教室」スタイルが見直され、学生自身のPCを使って場所に縛られず学習する「BYOD」が増えている。一方、BYODでは学生が購入するPCのOSや機種等が統一されていないことでさまざまな課題がある。
そのためパナソニックISは、どのPCからも同じような環境で学習でき、管理面・セキュリティ面でもメリットの大きい仮想デスクトップソリューション「Accops HyLabs」(日本総販売代理店Accops and Zevoke Technologies)の提供を1月16日より開始する。「Accops HyLabs」はシラバス連携が可能な他、4つのメリットをあげている。
メリット1は「講義用端末の適切な活用」。シラバスと連携して事前予約し、履修者だけに仮想マシンを確保できる。従来のVDIでは、履修者以外の学生もアクセスできる環境となっているために、履修者が仮想マシンを確保できない可能性があったが、こうした事態を防ぐことができる。また、履修者以外のアクセスを制御することで、ネットワーク負荷を抑えて安定稼働が可能。
メリット2は「アプリケーションライセンスの適切な管理」。CAD等のライセンス管理が必要なアプリケーションを仮想マシン上で稼働することでライセンスの稼働状況を把握し、購入ライセンス数以上の不正利用を防止したり、遊休ライセンスを可視化することできる。
メリット3は「リソースコストの削減」。使うときだけ仮想マシンを確保(事前予約)し、使わないときは電源OFFすることでリソースコストの削減ができる。
メリット4は「BYODで高機能ソフト活用」。授業時間外は仮想マシンを自習用に解放(要事前予約)。CAD等ハイスペックPCが必要なソフトを利用する際、学外から仮想マシンにアクセスすることで、学生の個人端末からでも学習が可能となる。
「Accops HyLabs」の標準価格は2,300万円~(ユーザー数300名/利用期間5年間)システム構成により異なる。パナソニックISは今後、PC教室の更新やBYODの導入を検討している大学をおもなターゲットとし、2025年度末までに20校への導入を目指すとしている。