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【高校受験2022】英語外部試験の活用は4府県、文科省調査

 文部科学省は2022年12月27日、2022年度(令和4年度)の公立高等学校入学者選抜の改善等に関する状況調査の結果を公表した。外国語の外部試験の結果を活用したのは埼玉県、千葉県、大阪府、岡山県の4府県。選考処理上のミスは143人、このうち追加合格者は7人であった。

教育行政 文部科学省

 文部科学省は2022年12月27日、2022年度(令和4年度)の公立高等学校入学者選抜の改善等に関する状況調査の結果を公表した。外国語の外部試験の結果を活用したのは埼玉県、千葉県、大阪府、岡山県の4府県。選考処理上のミスは143人、このうち追加合格者は7人であった。

 調査は、高等学校入学者選抜に関する各都道府県の実施状況および改善状況等を把握するため、公立高等学校(市町村立高等学校、組合立高等学校も含む)の2022年度入学者選抜について調べたもの。調査期間は2022年7~8月。

 2022年度一般入試の合否の判定に際して、外国語の外部試験(英検等)の結果を活用したのは、埼玉県、千葉県、大阪府、岡山県の4府県。実施学校数は、埼玉県144校、千葉県36校、大阪府151校、岡山県15校。埼玉県と千葉県は、各高校が定める選抜基準や選抜・評価方法に外国語の外部試験の記載がある高校が対象。大阪府は、英語の学力検査を行っているすべての学校、学科で実施した。

 2022年度入学者選抜において、合格者確定後に発覚した選考処理上のミス件数は143人、このうち追加合格者は7人。追加合格者の内訳は、茨城県1人、埼玉県1人、東京都3人、大阪府2人。出題内容のミスはなかった。

 2022年度高等学校入学者選抜において、志願者数が定員に満たない場合に定員内不合格となった者は延べ1,631人。学校数は563校。定員内不合格の延べ人数を都道府県別でみると、高知県182人、福岡県148人、山口県131人、宮城県108人で100人を超えた。一方、埼玉県、東京都、神奈川県、愛知県、滋賀県、大阪府は0人と回答。青森県、山形県、福島県、群馬県、佐賀県、沖縄県は「把握していない」と回答している。

 一方、新型コロナウイルス感染症への対応状況については、「無症状の濃厚接触者の別室での受検」46都道府県、「学力検査問題による追検査」43都道府県、「学力検査問題以外(面接、小論文等)による追検査」23都道府県、「調査書等の書類のみによる選考」20県が、実施または準備した。

 2023年度入学者選抜については、「無症状の濃厚接触者の別室での受検」40都道府県、「学力検査問題による追検査」41都道府県、「学力検査問題以外(面接、小論文等)による追検査」22都道府県、「調査書等の書類のみによる選考」16県が予定している。

 調査結果は、文部科学省Webサイトより公開しており、都道府県別の詳細内容等も確認できる。

《奥山直美》

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