Alumnoteは教育・研究領域への寄付文化醸成を目的として、国立大学および大学生の活動を支援するオンラインチャリティーイベント「Giving Campaign 2022」を開催する。2022年10月24日の高知大学を皮切りに全国約20の大学が参加する。
Giving Campaignは、各大学の支援者ネットワークの拡大・活性化と寄付文化醸成を目的に、全国の企業から募った協賛金を、イベント期間中に各国立大学の大学関連団体(部活動・サークル・研究室等)が集めた応援数等に基づいて、各大学の基金と大学関連団体に寄付する取組み。
現在、日本の社会経済の原動力である教育・研究領域は、若手研究者の安定的なポスト数・博士進学者率・世界Top10論文数等、研究力の基盤を示す数値をみても1990年後半を境に右肩下がりで、苦境にさらされていると言わざるを得ない。
その原因の1つとして大学の財政難があげられる。大学運営の50%を占める運営交付金は減少傾向にあり、私立大学において75%の財源を占める授業料収入も今後の少子化にともない縮小していく。潤沢な資本をもつ海外大学との取組みの差は年々広がっており、この現象がそのまま日本の社会経済の停滞に直結してしまう可能性がある。
Alumnoteは日本における教育と研究という社会インフラへの投資の必要性を議題に掲げ、社会からごく自然に支援が集まる世界を、今回のキャンペーンを通じて実現したいと考えている。
キャンペーンには、ヤフー、アマゾンウェブサービスジャパンをはじめ、多くの企業が協賛。今後も11月11日まで協賛企業の申込みを受け付けている。また、イベント期間中は、大学関連団体を応援する個人からの寄付も受け付ける。
参加方法は大きくわけて、大学・学生団体の「応援」と「寄付」の2つ。応援は、各大学、1団体を応援することができ、応援コメントも添えられる。寄付は大学・大学関連団体を指定し1,000円から受け付ける。なお、寄付金の一部は大学基金に、残りは大学関連団体の活動の支援として利用される。
高知大学では10月24日~30日までGiving Campaignを開催。10月26日午後2時45分時点で、2,525人が参加している。11月以降は、弘前大学、山形大学、豊橋技術大学、大阪大学、広島大学、徳島大学、岩手大学、宇都宮大学、茨城大学等が約20校が参加する。
◆Giving Campaign 2022
開催期間:2022年10月24日(月)~2022年12月18日(日)
※各大学ごとに設定期間は異なる