2025年度(令和7年度)大学入学共通テスト(以下、共通テスト)で導入される新科目「情報」を必須としながら配点しないと予告した国立大学があることについて、情報処理学会は2022年10月12日、すべての受験科目に適切な配点を行うよう強く求める見解を表明した。
国立大学協会は2022年1月、「2024年度以降の国立大学の入学者選抜制度―国立大学協会の基本方針―」を公表。国立大学の一般選抜では2025年度入試(2024年度に実施)から、共通テストにおいて「情報」を加えた「6教科8科目」を課すことを原則とする方針を示している。
これを受けて、多くの国立大学では新科目「情報」を加えた2025年度共通テストの実施教科・科目を予告。このうち、北海道大学は予告に2025年度共通テストでは「情報」の成績は配点しないと明記。徳島大学は、「情報」の扱いについて2026年度(令和8年度)入学者選抜までは「総合判定の参考」とし点数化を行わず、2027年度(令和9年度)入学者選抜より点数化を行う予定であることを明らかにしている。
情報処理学会は、「入試科目は点数化してその理解到達度を測定するために課すものであり、配点しない科目の受験を強いるのは、入試の実施根拠そのものを喪失することになる。加えて、高校教育の成果を測定することになる入試において配点しないというのは、高校教育におけるその科目の意義を否定することになる」と指摘。「情報」を含めたすべての受験科目で適切な配点を行うことを強く求めている。