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【大学入学共通テスト2025】国立大「情報」追加決定…原則6教科8科目

 国立大学協会は2022年1月28日、「2024年度以降の国立大学の入学者選抜制度―国立大学協会の基本方針―」を公表した。国立大学の一般選抜では2025年度入試(2024年度に実施)から、大学入学共通テストにおいて、「情報」を加えた「6教科8科目」を課すことを原則とする。

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 国立大学協会は2022年1月28日、「2024年度以降の国立大学の入学者選抜制度―国立大学協会の基本方針―」を公表した。国立大学の一般選抜では2025年度入試(2024年度に実施)から、大学入学共通テスト(以下、共通テスト)において、「情報」を加えた「6教科8科目」を課すことを原則とする。

 「2024年度(令和6年度)以降の国立大学の入学者選抜制度―国立大学協会の基本方針―」は、2022年度から年次進行で始まる高校の新学習指導要領に対応して文部科学省が公表した「令和7年度(2025年度)大学入学者選抜実施要項の見直しに係る予告」等を踏まえ、国立大学協会が方針を示すもの。

 基本方針によると、2024年度に実施する入学者選抜から、すべての国立大学は一般選抜において第1次試験となる共通テストで、高校等の基礎的教科・科目の学習達成度を測るため、原則としてこれまでの5教科7科目に「情報」を加えた6教科8科目を課す。

 2025年度入試(2024年度に実施)での経過措置問題を含む「情報I」の活用方法等については、各大学が速やかにWebサイトを活用して公表する等、受験生に対して十分な説明を行うとしている。

 一般選抜における共通テストと個別学力検査等の組みあわせは、「大学入学者の学力水準を保証するとともに、多面的・総合的な評価により、高い意欲・関心を有する多様な学生を受け入れるために極めて有効かつ適切な方法」として、今後も堅持するとした。また、試験日程を前期日程と後期日程に分離して設定する分離分割方式を継続。募集人員の分割を各大学の裁量に委ねる等、これまで実施してきた募集人員分割に関する弾力化措置も維持する。

 基本方針の策定にあたり、国立大学協会の永田恭介会長は「国立大学においてもすでに多くの大学で、『数理・データサイエンス・AI教育』が文理を問わずすべての学生が身に付けるべき教養科目として履修されている。このような中において『情報』に関する知識については、国立大学の教育を受けるうえで必要な基礎的な能力の1つとして位置づけられていくと考えている」との談話を発表している。
《奥山直美》

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