文部科学省は、大学院において人文社会科学系分野等に数理・データサイエンス・AI分野の要素を含む学位プログラム等を設定した人材を育成する取組み「デジタルと掛けるダブルメジャー大学院教育構築事業~Xプログラム~」を実施。対象となる大学・事業が決定した。
国内外におけるアカデミック・ノンアカデミックでの活躍を意識した学位プログラムが不足する中、医理工農学等の自然科学系分野に加え、経済学、経営学、公共政策、教育学、法学等の人文社会科学系分野においても、データサイエンス・コンピュータサイエンスへの需要が増加している。
そこで文部科学省は、大学院において人文社会科学系分野等に数理・データサイエンス・AI分野の要素を含む学位プログラム等を設定した人材を育成する取組み「デジタルと掛けるダブルメジャー大学院教育構築事業~Xプログラム~」を実施。2022年6月30日から8月17日までの間、国公私立大学を対象に公募を行った。
審査の結果、8件の申請の中から、滋賀大学の「データサイエンス×経済・教育(DS×E2)高度専門人材養成プログラム」、岡山大学の「教育学×データサイエンスで人間・社会・文化の未来を拓く先駆者養成クロスプログラム」、広島大学の「人文社会科学分野におけるDX推進エキスパート人材育成のための大学院新学位プログラム~教育データサイエンスプログラムとソーシャルデータサイエンスプログラムの設置~」、九州大学の「ウェル・ビーイングの実現に貢献する高度人文情報人材養成プログラム:人文学×データサイエンスによる『人文情報学』大学院の設置」、東北学院大学の「東北の地域経済発展を担うデータサイエンス人材育成事業」、名古屋商科大学の「DX時代のリーダー育成を担う『MBA x データサイエンス』ダブル・ディグリー教育課程」の6件が選定された。
選定された6件の大学・事業は、10月下旬ごろに交付内定、事業を開始する。初年度の補助金基準額は、年間7,012万2,000円、補助期間は最大6年間を予定している。