東京都教育委員会は2022年8月25日、都立高等学校(都立中等教育学校 後期課程と都立特別支援学校 高等部を含む)が2023年度に使用する教科書を採択した。Webサイトでは、教科別の採択結果一覧を参考資料として公開している。
教科書選定においては、各学校に校長を委員長とする「教科書選定委員会」を設置。2022年度までに作成した「高等学校用教科書調査研究資料」を活用した調査研究結果と、生徒の実態等を踏まえ、高等学校用教科書目録(2023年度使用)のうちから、もっとも適切な教科書を選定。東京都教育委員会は、教科書選定委員会の選定状況と教科書・高等学校用教科書調査研究資料等を総合的に判断し、各学校が選定した教科書を採択した。
採択された文部科学省検定済の教科書は、高等学校用教科書目録に登載された教科書1,096種類のうち990種類、同目録に登載されなくなったもののうち106種類。文部科学省著作の教科書は、同目録に登載された教科書83種類のうち50種類であった。
東京都教育委員会のWebサイトでは、参考資料として「令和5年度使用 都立高等学校及び都立中等教育学校(後期課程)用教科書教科別採択結果(教科書別学校数)」を掲載。採択教科書とその学校数について教科・科目別に一覧にし、全体に対する割合を発行者別でグラフ表示している。2022年度より新設された論理的な文章を扱う「現代の国語」をみてみると、第一出版の「高等学校 現代の国語」が36校ともっとも多く、ついで大修館書店「新編 現代の国語」が25校、東京書籍「新編現代の国語」24校であった。