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スタディプラス、シリーズDラウンドでの資金調達を実施

 スタディプラスは2022年8月24日、シリーズDラウンドでの資金調達を実施したことを公表した。既存投資家であるRFIアドバイザーズ、増進会ホールディングス(Z会グループ)に、新たにフィデリティ・インターナショナルを加えた3社を引受先としている。

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シリーズDラウンドでの資金調達を実施
  • シリーズDラウンドでの資金調達を実施
  • 学習管理アプリ「Studyplus」

 スタディプラスは2022年8月24日、シリーズDラウンドでの資金調達を実施したことを公表した。既存投資家であるRFIアドバイザーズ、増進会ホールディングス(Z会グループ)に、新たにフィデリティ・インターナショナルを加えた3社を引受先としている。

 スタディプラスは2010年5月の創業以来、学習者および教育機関を対象に、”学習管理プラットフォーム”を軸にした事業を展開してきた。ここ数年ではCOVID-19の影響もあり、教育業界におけるDX化が急速に進んだことで事業領域にも大きな変化が起きた。

 学習管理アプリ「Studyplus」では学校休校中にユーザー数が急増し、累計会員数は現在700万人を越えた。教育機関向け学習管理プラットフォーム「Studyplus for School」は、文部科学省による「GIGAスクール構想」や「EdTech導入補助金」の促進によって学校現場での端末導入・デジタル教材導入が進んだ影響もあり、学習塾・予備校のみならず学校にも普及してきており、現在1,000校を越える教育現場で活用されている。また、学生向けのマーケティング活動もオンラインが主流となり、さまざまな教育機関・企業と取組みを一緒にする機会が増えた。

 その背景で実施した今回の資金調達は、同社が提供するソフトウェアプロダクトである「Studyplus」や「Studyplus for School」、出版社と共同で取り組んでいる電子参考書プラットフォーム「Studyplusブック」の機能強化を目的としている。調達した資金をプロダクトの新機能開発、それに付随する人材採用やマーケティング活動に充当することを予定しており、私教育・公教育の現場に存在する課題に対して同社が提供できるソリューションを着実に増やしていく。

 新規投資家のフィデリティ・インターナショナルのニコラス・プライス氏(ポートフォリオ・マネージャー)は、「デジタルトランスフォーメーションの進展によって生みだされる新しいビジネス機会は注目分野の一つ。大学受験生の2人に1人が利用するデジタル・プラットホームに裏打ちされたスタディプラスの学習データ管理と教育機関マーケティングのノウハウが、教育のデジタルトランスフォーメーションを加速させる可能性に着目している」とコメント。

 スタディプラスは、ミッションである「学ぶ喜びをすべての人へ」の達成に向けて、教育データの利活用等も視野に入れた個別最適化学習の実現に向けた取り組みを今後も続けていくとしている。


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《田中志実》

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