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重症例受け、5~17歳のワクチン接種を推奨…日本小児科学会

 日本小児科学会は2022年8月10日、「5~17歳のすべての小児に新型コロナワクチン接種を推奨する」との見解を示した。健康な小児へのワクチン接種はこれまでの「意義がある」という表現から、「推奨する」という表現に変更。ワクチン接種の考え方や意義等をまとめている。

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5~17歳の小児への新型コロナワクチン接種に対する考え方
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 日本小児科学会は2022年8月10日、「5~17歳のすべての小児に新型コロナワクチン接種を推奨する」との見解を示した。健康な小児へのワクチン接種はこれまでの「意義がある」という表現から、「推奨する」という表現に変更。小児の感染状況とともに、ワクチン接種の考え方や意義等をまとめている。

 2022年8月現在、国内では新型コロナウイルス感染症の急増にともない、小児の患者数が増加。以前は少数であった小児の重症例と死亡例も増えている。成人と比較して小児の呼吸不全例は比較的まれだが、オミクロン株流行以降は小児に特有の疾患であるクループ症候群、熱性けいれんが増加し、脳症、心筋炎等の重症例も報告されている。

 今回、日本小児科学会の予防接種・感染症対策委員会は、新型コロナワクチンに関する有効性と安全性に関する情報が多く蓄積され、特に小児の重症化予防に寄与することが確認されたことを踏まえ、メリット(発症予防や重症化予防等)がデメリット(副反応等)をさらに大きく上回ると判断。健康な小児へのワクチン接種は「意義がある」という表現から、「推奨する」という表現に変更する方針を決め、理由と考え方を示した。

 ワクチン接種の考え方については、小児を新型コロナウイルスから守るため、周囲の成人への接種が重要とし、周囲の成人が適切な回数(3回目または4回目)受けることを推奨。重症化リスクが高い基礎疾患のある小児に対しては、重症化予防効果の観点から、年齢にかかわらず接種を推奨するとした。

 5~17歳の健康な小児への新型コロナワクチン接種についても「推奨する」と明記。メリットとデメリットを本人と養育者が十分理解することが重要とした。また、2回目の接種から5か月以上経過した12~17歳の小児に対しては、早期の追加接種(3回目)も推奨している。

 日本小児科学会予防接種・感染症対策委員会では、世界各国の研究成果から、オミクロン株を含めて新型コロナワクチンの重症化予防効果は40~80%程度認められることが確認されたと報告。国内データによると、12~17歳の副反応発生率は若年成人と同等で、5~11歳の副反応はより軽い傾向が確認されているとしている。

 なお、接種後数日以内に胸痛、息切れ(呼吸困難)、動悸、むくみ等の心筋炎・心膜炎を疑う症状が現れた場合は、すぐに医療機関を受診し、新型コロナワクチンを受けたことを伝えること。ワクチンを受けた日には激しい運動等は控える等、接種後の注意点を子供たちがよく理解できるようにしてほしいとしている。

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《奥山直美》

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