「いじめや人権、話し合おう、変えていこう。Changers」は2021年10月より、授業づくりの専門家、各界のクリエイターが共同し、学校や家庭、地域で活用できる無料教材を開発、公開しているプロジェクト。教材シリーズでは、善悪がはっきりしない状況や、つい見落とされがちな問題を積極的に取り上げ、リアリティのある物語をマンガで描いている。モデル指導案は、道徳科・特別活動・総合的な学習の時間等、さまざまな教科等で活用でき、クラスや子供たちの実態にあわせて話し合いが深まるよう自由に展開することができる。
第4弾となる今回は、「#GIFの伊豆見」としてSNSで人気を博したイラストレーターの伊豆見香苗氏による2作品。教材9「みんなでそろえたマスコット」、教材10「先輩には何も言えない」と題し、YouTube動画と指導案・作品台本をWebサイトで公開した。
文部科学省の調査によると、2020年度のいじめの重大事態の発生件数は514件。特に学校のような閉ざされた人間関係の中では、相手が悪いからいじめてもいい、いじめても相手が苦痛を感じていないと考える等、いじめや差別が正当化されてしまうことが多いという。
「いじめや人権、話し合おう、変えていこう。Changers」では、これらの教材を通じて、さまざまな大人と子供が関わり、話し合う機会が生まれることで、学校と社会との風通しがよくなり、固定化された集団や教室でつくられる理不尽な「当たり前」に子供たち自身が気づき、いじめや差別が起こる環境を変えていくことを願っている。