中小企業庁が2019年に公表した「起業の実態の国際比較」によるGEM調査(Global Entrepreneurship Monitor)によると、欧州・米国等と比較して、日本では起業に無関心な人の割合は一貫して高水準で推移しており、起業意識が相対的に低いことがわかる。
起業家教育とは、高い志や意欲をもつ自立した人間として、他者と協働しながら、新しい価値を創造する力等、これからの時代を生きていくために必要な力を育成する教育手法であり、起業家や経営者だけに必要な特殊な教育ではない。
中小企業基盤整備機構(中小機構)が、起業経験者や起業検討者を対象に行ったアンケートにおいても、初めての職業選択時に起業が選択肢の1つになるためには、起業家と直接交流する機会や学生時代における起業家教育科目の充実が必要であるとの多くの回答を得ているという。
そこで、中小機構では若年層向け起業家教育の推進を目的として、高等学校等および認定団体等が行う起業家教育の授業に、外部講師を派遣する支援を実施する。募集期間は、2022年7月14日~2023年3月上旬まで。先着50件(予定)に達し次第、受付を終了する。授業・講義・講座内容、起業家講師の人選等については事務局と相談可。希望する起業家講師は、調整の結果希望に沿えない場合もある。生徒等以外が参加する場合は事前の相談が必要。申込みは、中小機構Webサイトで受け付ける。
◆起業家教育講師等派遣支援
実施期間:2022年8月~2023年3月上旬(予定)
対象:高等学校等、自治体・創業支援機関等
実施件数:50件(先着順)
申込締切:2023年3月上旬(予定)
申込方法:中小機構起業家教育Webサイトから受け付ける
提供内容:授業実施に向けた企画相談、協力事業者(起業家)の紹介、謝金支払