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【相談対応Q&A】マスクを外したい

 早くも梅雨が明け、暑い日が続いています。今年の夏はとても暑い夏になるとの予測が出ています。そういった中で話題になっているものが「マスクと熱中症の関わり」です。今回のテーマは「マスクを外させてほしい」。

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 学校に寄せられるさまざまな相談やクレーム。保護者や地域からの相談に先生はどのように対応するのが良いだろうか?クラス担任として豊富な経験がある鈴木邦明氏に、学校へ寄せられるさまざまなクレームに対応する際のポイントを聞いた。第89回のテーマは「マスクを外させてほしい」。

マスクと熱中症の関わり


 早くも梅雨が明け、暑い日が続いています。今年の夏はとても暑い夏になるとの予測が出ています。そういった中で話題になっているものが「マスクと熱中症の関わり」です。

 連日、熱中症で緊急搬送された人のことがニュースで取り上げられています。高齢者だけでなく、学校において子供が何らかの体の不調を訴え、緊急搬送されたというニュースも少なくないです。2022年6月10日、文部科学大臣は、熱中症が増えていること等を踏まえ、マスクを外すことを指導するよう全国の教育委員会に求める考えを示しました。

 2020年の春以来、学校においてコロナの感染拡大を防ぐ対策が色々と取られてきました。登校前の検温の実施や給食時の「黙食」等の取組みです。マスクに関することでは「マスクを付けること」に取り組んでいました。この2年間、子供を含め、すべての人に「マスクをすること」が強く推奨されてきました。

2022年春以降の状況変化


 それが2022年の春以降、少し状況が変わってきています。コロナの新規感染者数が落ち着いてきたこと、例年以上に暑い日が多いこと等があり、「マスクを外す」ことが話題となっています。コロナの流行がピークの時でも、マスクに関して「酸素の取り入れが十分でない」「マスクには効果がない」等の理由で、外すべきだと主張する人が少数ながらいました。ただその主張はあまり社会で受け入れられるものではありませんでした。

 それが現在は文科大臣のコメントにもあるように風向きが変わってきています。学校においても、体育・部活や下校時等はマスクを外すようにしていくということです。しかし、この2年間、子供たちはずっとマスクを付ける生活をしてきたこともあり、外すことに抵抗感がある子供も一定数存在します。体育授業時に外すように教師が声掛けをしても、外さない子供もいます。マスクを「全員一律に無理やり外させる」ということもやりにくいです。気管支等が弱い場合や自宅で高齢者と同居しており絶対に感染したくない場合等もあります。

 こういった状況において「マスクを外させてほしい」と保護者から学校に連絡が来ることがあります。マスクをしている状況が当たり前になり、その状況がある意味で心地良いと感じている子供もいるはずです。マスクをすることでそれ以前とは違う生活様式になっている面もあります。そんなこともあり、なかなかマスクを取りにくい面があります。

マスクを外す意味を伝える


 熱中症等が危惧される中、学校は子供たちに対して客観的なデータを伝えること等が求められます。ただマスクを外すよう訴えるだけではなく、「なぜマスクを外した方が良いのか」ということを子供にもわかる形で伝えていくのです。マスクをしている場合の体温上昇のデータや実際に熱中症になってしまった人の事例等を伝えていくのです。これは学校がすることでもありますが、教育委員会や政府等がしていくべき内容でもあるでしょう。学校だけでなく、社会全体で「マスクを外していこう」という雰囲気ができてくることが求められます。2022年の夏は例年以上に暑い夏だと予測されています。熱中症と新型コロナウイルスの両方をケアできるようバランスを取りながらの難しい夏となりそうです。

 本企画では、読者の皆さまからの質問を受け付けています。下記のボタンをクリックして表示されるフォームより送信ください。実際に学校へ寄せられた相談の他、保護者が学校へ伝えた相談等、鈴木先生に対応方法を聞いてみたい相談事例を募集します。
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《鈴木邦明》
鈴木邦明

鈴木邦明

帝京平成大学人文社会学部児童学科講師。1971年神奈川県平塚市生まれ。1995年東京学芸大学教育学部卒業。2017年放送大学大学院文化科学研究科修了。神奈川県横浜市と埼玉県深谷市の公立小学校に計22年間勤務。2018年からは帝京平成大学において教員養成に携わっている。「学校と家庭をつなぐ」をテーマに保護者向けにも積極的に情報を発信している。

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