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大学・専門学校等の経費支援…学生の3回目接種促進事業開始

 文部科学省は、学生の3回目ワクチン接種率向上を目指した「大学・専門学校等の学生への新型コロナワクチン接種促進事業」を開始。2022年5月18日に、事業に係った費用の補助金交付要綱を発表した。学生の3回目接種にかかる送迎費や職員の人件費等について実費分を支援する。

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 文部科学省は、学生の3回目ワクチン接種率向上を目指した「大学・専門学校等の学生への新型コロナワクチン接種促進事業」を開始。2022年5月18日に、事業に係った費用の補助金交付要綱を発表した。学生の3回目接種にかかる送迎費や職員の人件費等について実費分を支援する。

 現在、新型コロナウイルス新規感染者数は全国的に下げ止まっているものの、依然として若年層の新規感染者数が増加傾向にあることや、10代、20代の3回目ワクチン接種率が低い水準にあるといった懸念材料があり、社会全体が日常の生活へと移行していくためには、大学生等へのワクチン接種を促進することが喫緊の課題となっている。

 文部科学省は、接種を希望する学生が早期に3回目接種を受けられる環境を整備するべく、自治体等と大学等が連携した大規模接種会場等における団体接種において必要な経費を支援する「大学・専門学校等の学生への新型コロナワクチン接種促進事業」を開始。都道府県における大規模接種会場等の空きを活用して大学や専門学校等の単位で団体接種を進めるにあたり必要となる経費を支援するとして、4月28日付で実施要領を、5月18日付で交付要綱を発表した。

 補助対象は、大学、短期大学、高等専門学校および専修学校等の設置者とし、学生個人からの申請は受け付けない。補助対象となる費用は、大学等と接種会場間の「送迎費用」や、連絡・調整を担う職員の「人件費」、周知活動等に係る「諸経費」等。自治体が設置する接種会場以外や自大学に接種会場を設置する場合も申請が可能。送迎が発生せず「人件費」等だけでも申請できる。

 補助額は、1,000円×接種回数を上限に実費を支援。接種回数に係る上限は設けない。補助対象期間は、2021年11月10日以降に実施された3回目ワクチン接種に係る経費で、交付決定日以前に実施した事業も支援対象とする。厚生労働省によれば、3回目接種を受けられる時期が9月30日までとされていることから、現時点では9月30日までの接種が補助対象となる予定。

 5月18日付の発表では、補助金の申請から交付までの詳細を記した「新型コロナウイルスワクチン接種促進事業費臨時補助金交付要綱」の他、各種申請書の様式を添付。また、具体的なケースを想定したQ&Aも別紙にて添付している。
《畑山望》

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