オーナーは2022年4月、2022年度より高校で本格実施する「総合的な探究の時間」に対応するデジタル百科事典「探究百科GATEWAY」をリリースした。 オーナーは、宮城県仙台市を拠点に、地域探究学習とITをかけあわせ、子供たちの主体的な学びを促進するオンラインプラットフォーム事業を展開。文部科学省のGIGAスクール構想で高校にも1人1台の端末環境の整備が進んでいることを受けて、2021年6月の設立後から、宮城大学地域資源マネジメント研究室と共同で 「ICTを活用した効果的・実践的な探究学習コンテンツの構築に関する実証研究」を立ち上げ、産学官連携で教材を開発してきた。 特に探究の起点となる「探究課題の設定」というプロセスでの生徒のつまずきに着目。生徒自身が興味関心にあわせて探究事例を学べるように「探究百科GATEWAY」を開発、2022年4月にリリースした。 「探究百科GATEWAY」は、「探究BASIC」「ARTICLE」「METHOD」「CHALLENGE」で構成。探究BASICでは、実際の探究事例をもとにしたケーススタディを提供。探究の実例をテキストで学びながら、探究イメージをつかみ、手法を学べる設計となっている。教員には、導入動画や指導案等を用意している。 ARTICLEでは、社会や地域で「探究」や「課題解決」を行う起業家や研究者・NPO等の事例や、生徒に身近な大学生の事例を記事化。生徒は「カテゴリ」や「ハッシュタグ」から記事を選択し、自身の興味関心にあわせて学ぶことができる。 METHODは、探究学習の方法論を学ぶ動画集やポータルサイト等、良質なサイトとリンク。探究学習を進めていくうえでのデータベースを構築する。 CHALLENGEでは、探究の校外コンテストやオーナー主催のイベント情報を提供。「探究百科GATEWAY」に掲載されている大人たちとオンラインで実際に会える、話せるという機会を提供していく。 「探究百科GATEWAY」は2022年度、東北地方の高校で導入が決定。今後も高校生が自分自身の探究学習のテーマと出会えるよう、良質な探究学習の体験を届けていきたいとしている。