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スタディサプリ、フォローアップを自動配信する機能追加

 リクルートは2022年3月15日、教員向け管理プラットフォーム「スタディサプリ for TEACHERS」に児童生徒の宿題正答率に応じて自動でフォローアップ課題を配信できる機能を新たに追加すると発表した。

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 リクルートは2022年3月15日、教員向け管理プラットフォーム「スタディサプリ for TEACHERS」に児童生徒の宿題正答率に応じて自動でフォローアップ課題を配信できる機能を新たに追加すると発表した。

 スタディサプリ for TEACHERSは、生徒の学習習熟度を「到達度テスト」で特定し、苦手克服課題として生徒ひとりひとりにあわせたオンライン講義動画を配信することができる他、宿題としてクラス全員に特定の講義や確認テストを配信することができる先生向けのサービス。

 「フォローアップ配信機能」は、これまで先生が宿題の結果を確認し、フォローアップ対象の児童・生徒を目視で決定、追加の課題を手動配信していた。今回の機能追加により、先生はあらかじめフォローアップの対象とする宿題正答率を設定し、宿題実施後に対象となった児童生徒に、自動で追加課題が配信できるようになる。

 また、手動配信も選択できるため、児童生徒ひとりひとりの学習状況を見て、細かく対象を決めたい場合は手動で、児童生徒の宿題の提出結果を見る時間が取れない場合や、学習内容や習慣の定着を自動化したい場合は自動でといったように、先生の意向にあわせて使い分けることが可能となる。

 逗子開成中学校・高等学校の活用事例では、中3数学にて、定期テスト対策としてフォローアップ配信機能を活用。定期テスト前に、学年全体に任意課題として試験範囲に該当する単元テストを配信、つまずきのある生徒にフォローアップ配信を実施した。単元テストとフォローアップ配信された課題の両方に取り組んだ生徒と、選抜クラスの後期中間試験の平均点を単元ごとに比較。半分以上の単元において、課題に取り組んだ生徒の平均点が、選抜クラスの平均点を上回る結果となった。

 逗子開成中学校・高等学校の尾家先生は「課題配信やフォローアップ配信機能を使い始めての一番の効果は、生徒が学んだ内容の定着度を図る機会が増えたことだと思います」とコメントしている。

 学校教育のサポートツール「スタディサプリ for TEACHERS」は、先生の"生徒ひとりひとりに寄り添いたい"をICTでサポートするツールとして、全国の学校で活用されている。新たに追加された自動フォローアップ配信機能は現在、特許出願中。
《川端珠紀》

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