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大学入学共通テスト、93.3%の受験生が「難しい」と回答

 大学入学共通テストに関して、93.3%の受験生が「難しい」と回答し、66.2%が「分量が多い」と回答したことが、オンライン個別指導サービス「スタディコーチ」を提供するBuildsが2022年2月4日に公表したアンケート調査結果から明らかとなった。

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2022年度受験生の今年度の受験への意見まとめ
  • 2022年度受験生の今年度の受験への意見まとめ
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  • 今年の共通テストの感想
  • 共通テスト受験にあたって不安はありましたか?
  • 現在、新型コロナウイルスの感染が再拡大していますが、勉強にあたり不安なことはありますか?
  • 共通テスト受験にあたって不安はありましたか?
  • 感染拡大に伴って勉強に影響はありましたか?
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 大学入学共通テストに関して、93.3%の受験生が「難しい」と回答し、66.2%が「分量が多い」と回答したことが、オンライン個別指導サービス「スタディコーチ」を提供するBuildsが2022年2月4日に公表したアンケート調査結果から明らかとなった。

 アンケート調査は2022年1月28日~31日に、2022年度大学受験する高3生372名を対象にオンラインで実施。大学入学共通テストの難易度、感想、受験に対しての不安、新型コロナウイルス感染の不安と感染拡大による勉強・志望校選択への影響について調査した。

 調査の結果、2022年度大学入学共通テストに関して、「とても難しかった」と回答した受験生は48.9%がもっとも多く、ついで「少し難しかった」が44.4%。合わせると「難しかった」と感じた受験生は93.3%にのぼることがわかった。各所で共通テストの難化を指摘する声があがる中、具体的に受験生の声が現れた結果といえる。

 次に共通テストの感想について尋ねたところ、「分量が多かった」が66.2%がもっとも多く、ついで「行ってきた対策と形式・傾向が違った」46.2%と続き、難易度の差に加えて分量や傾向面でもこれまでと違いがあったと考えられる。また、運営体制に不満がある受験生も15.1%おり、「不公平。正確な結果が全国を通して出なかったと結果論ながら感じた」「カンニングが発覚してしまったのが遺憾だった。再発防止に取り組んでいただきたい」というような声もあった。

 さらに、共通テスト受験において不安なことについて尋ねると、「自分の勉強量が不安」69.2%がもっとも多く、ついで「共通テストがまだ2年目だから不安」60.1%、「コロナ感染が不安」26.3%と続いた。「特に不安がなかった受験生」は7.6%で、共通テスト受験で不安をもつ受験生が92.4%であることがわかった。

 また、新型コロナ感染拡大の影響で勉強において不安なことがあるかを尋ねたところ、「学校での感染が不安」50.8%がもっとも多く、ついで「家族の感染が不安」49.5%、「受験会場での感染が不安」48.7%と続いた。その他、塾やカフェ、図書館での感染が不安とした意見も合わせると、87.1%の学生が何らかの不安があると答えたことになる。

 次に新型コロナ感染拡大が受験勉強へ与えた影響について尋ねると、36.6%の受験生が学校のオンライン化、9.7%が塾のオンライン化が起こったと回答。塾やカフェ等、外での勉強を行うのを辞めた人も21.8%おり、感染拡大によって学習場所が自宅等に限られるようになってきたといえる。

 最後に、新型コロナ感染拡大が志望校選択に与えた影響について尋ねると、「学校見学に行けず、学校の雰囲気がわからない」51.6%と回答した受験生がもっとも多く、ついで「オープンキャンパスに行けず、学部等を選ぶのが難しかった」45.4%が続いた。「特に影響はなかった」と答えた受験生は30.4%にとどまり、69.6%の生徒が何らかの影響を受けたと回答。コロナ感染を心配して、地元を意識した大学選びを行うようにしたというコメントもあった。一方では「できるだけ対面授業を実施している大学に魅力を感じるようになった」という声もあった。
《川端珠紀》

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