東京都教育委員会は2021年10月28日、2021年度（令和3年度）公立学校統計調査の結果を公表した。高校卒業者の進学率は55.8％で、前年度（2020年度）と比べ3.0ポイント増加。2011年度調査以降、過去最高値となった。 公立学校統計調査は、東京都教育委員会が都内公立学校の基本的事項を調査し、教育行政上の基礎資料を得ることを目的に毎年実施しているもの。2021年度は、都内公立の小学校や中学校、義務教育学校、高校、中等教育学校、特別支援学校を対象に、5月1日時点の学校数や学級数、在学者数、教職員数および、2021年3月末卒業者の進路状況を調査した。 在学者数は、小学校が59万3,598人（前年度比3,309人増）、中学校が23万243人（同4,916人増）、高校（全日制・定時制）が12万6,736人（同3,444人減）、特別支援学校が1万3,045人（同184人増）。10年間の在学者数推移を見ると、小学校と特別支援学校で増加傾向にある。 進学率は、中学校卒業者が98.5％（前年度比増減なし）、高校（全日制・定時制）卒業者が55.8％（同3.0ポイント増）。高校卒業者を状況別に見ると、「進学者」が55.8％ともっとも高く、ついで「専修学校等入学者」26.2％、「就職者」10.8％、「その他」6.3％、「一時的な仕事に就いた者」1.0％が続いた。進学者の割合は、2015年の53.2％をピークに2017年には51.1％まで減少したが、以降増加傾向にあり2020年に最高値55.8％となった。
