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JTB×明治、探究学習プログラム「おなかの学校」共同開発

 JTBは、明治が推進する「腸活」をテーマに中高生向けの教育プログラム「おなかの学校」を共同開発し、「探究学習」プログラムとして全国の学校・教育機関に提供するプロジェクトを始動する。2021年10月以降の導入に向け、5月17日から問合せを受け付ける。

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おなかの学校
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  • 「おなかの学校」トライアル授業風景
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  • オリジナル腸活ノート
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 JTBは、明治が推進する「腸活」をテーマに中高生向けの教育プログラム「おなかの学校」を共同開発し、「探究学習」プログラムとして全国の学校・教育機関に提供するプロジェクトを始動する。2021年10月以降の導入に向け、5月17日から問合せを受け付ける。

 学校・教育機関では、社会に開かれた学びの機会や体験が求められており、2022年度からは高等学校新学習指導要領で「探究学習」が導入される。「探究学習」では、取り扱う内容を各学校で設定する必要があり、教員がコンテンツ設定に悩むカリキュラムの1つとなっている。

 今回、企業・学校双方への法人営業を推進するJTB横浜支店が、明治から「食と腸」から健やかな未来をつくるプロジェクトの展開に関して相談を受け、学校向けの教育プログラムを共同開発することになった。JTBが販売する探究学習プログラムで「腸育」をテーマに扱うのは初めての試み。

 共同開発した「おなかの学校」は、中高生向けの教育プログラム。食や健康という身近なテーマを主軸に据えることで、教員・生徒双方が「探究学習」の入り口として受け入れやすい内容となっており、生徒自ら課題や疑問点を見つけ、それに対する答えを導き出す力をつける「探究学習」をベースに、「腸の健康」を学んでいくことができる。

 具体的には、腸の仕組みや乳酸菌の働き等の基礎知識に加え、腸ヨガや乳酸菌発酵実験、明治ヨーグルト工場見学、ヨーグルトレシピ作り等の体験学習も実施。生徒が自ら興味・関心をもった「腸活」テーマに対して問いを立て、情報収集・分析・発表を行う。プログラムオリジナルの「腸活ノート」も活用する。

 トライアル授業を体験した生徒からは「腸をテーマにした探究学習は、初めは難しそうに感じたけど、授業を聞いていくうちに、楽しそうだしわかりやすいなと思った」「腸活という言葉はTVでちらっと聞いたことがあったが、深く考えたり調べたりしたことはなかった。これからの授業で、自分の体や腸のことをもっとよく知りたいと思う」などの声が寄せられたという。

 中高生を対象にした全国調査では、腸に腫瘍や炎症がないにも関わらず、おなかの調子が悪く、腹痛や便秘、下痢等が続く病気「過敏性腸症候群」が18.6%も存在するという報告もある。JTBでは、プログラムを通じて、中高生に腸を整えることの大切さや、腸の働きを支える乳酸菌のもつ多様な魅力について知ってもらい、「心身ともに健やかに生きること」の重要性を生徒が自ら学び考える機会にしたい考え。

 今後、横浜市内の私立学校でさらにトライアル授業の実施を重ね、全国の教育現場で探究学習プログラムとして活用してもらえるようブラッシュアップ。10月以降の導入に向けた学校・教育機関からの問合せ受付を5月17日から開始する。

 JTBでは、今後も産官学のネットワークを活用し、新しい時代が求める子供たちの資質・能力を育むさまざまな機会を提供していくとしている。
《奥山直美》

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