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ネットを通じた子どもの性被害防止に向けて、2021年版リーフレット

 警察庁と文部科学省は、ネットを通じた子どもの性被害の防止に向けた啓発用の2021年版リーフレットを作成した。実際にあった例をあげ、子どもたちに注意を呼びかけているほか、親子で見てほしいWebサイトなども紹介している。

教育行政 文部科学省
 警察庁と文部科学省は、ネットを通じた子どもの性被害の防止に向けた啓発用の2021年版リーフレットを作成した。実際にあった例をあげ、子どもたちに注意を呼びかけているほか、親子で見てほしいWebサイトなども紹介している。

 ネットを通じた子どもの性被害防止に向けて、国家公安委員会委員長と文部科学大臣が2017年6月27日、夏休み前の子どもたちに対して共同メッセージを発信した。また、印刷して使える啓発用リーフレットも作成し、全国の関係機関に周知。以来、新たな事例や最新のデータを踏まえたリーフレットを作成している。

 2021年版リーフレットは、「守りたい大切な自分大切な誰か ~ネットの落とし穴に踏み込まないで~」と題し、実際にあった2つの例を紹介。SNSに「家出したい」と書き込んだ子どもが事件に巻き込まれたケースでは、「犯罪者は優しい言葉をかけてきたり、良い人のふりをして子どもたちに近づく」と説明。「『2人で遊ぼう』『泊めてあげる』などの言葉で子どもが外に誘い出され、いたずらをされたり誘拐される事件がおきている」として、注意喚起をしている。

 リーフレットによると、ネットを通じた性被害にあった児童の約9割がフィルタリングを利用していなかったという。青少年が携帯電話を使用する際の年齢確認やフィルタリングの説明を販売店などに義務付けているため、保護者は説明をしっかりと聞き、年齢や利用状況に応じたフィルタリングを設定してほしいという。

 また、親子で見てもらいたいWebサイトとして、警察庁Webサイトの「各種啓発リーフレットや動画の紹介」や、文部科学省のYouTube公式チャンネル「『情報化社会の新たな問題を考えるための教材(18教材)』の紹介」を紹介している。

 ほかにも、性被害に悩んでいる際の民間の相談窓口や、困ったときの行政による相談窓口なども掲載している。リーフレットは、警察庁や文部科学省のWebサイトで見ることができる。
《外岡紘代》

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