スタンフォード大学オンライン高校の星友啓校長は、これまで世界中の学校に向けて無料で提供してきたオンライン授業の立ち上げ方のリソースを日本語に翻訳して公開している。一時的にリモート授業への移行を考えている日本の学校で役立ててほしいという。 スタンフォード大学オンライン高校は、2006年からバーチャルクラスによるオンライン授業で成功を収め、世界のオンライン教育をリードしてきた。オンライン高校は、世界中の学校に向けてオンライン授業の立ち上げ方のリソースを無料で提供している。今回は、日本の学校に向けてスタンフォード大学オンライン高校の星友啓校長が、Webサイトを自ら日本語に翻訳。日本向けのメッセージも含めて公開した。 ビデオレクチャーでは、オンライン授業を始めるときに最低限考えておくべきことをまとめ、オンライン授業に必要なツールと効果的な方法を紹介している。 オンライン授業を考えるときに考えるべきこととして、「ミーティングのプラットフォームは何を使うか」「生徒はオンライン授業に使うコンピューターを持っているか」「教師や学校スタッフの連絡法は何か」など11の質問項目あげ、考え始めるきっかけを提供している。 課外活動については、生徒がそれぞれに工夫してオンラインのクラブ活動を行うこともできるという。文化部はもちろん、運動部であっても室内のトレーニングを一緒に行ったり、個人トレーニングの結果や進度などを生徒同士でシェアしたりすることもできる。 ホームルームも授業同様に行うことができるため、授業の教材の準備などが間に合わないときには、ホームルーム単位であいさつや会話をするような形から始めていくこともお勧めだという。 ほかにも、オンライン授業をデザインする際に考えるべきことのヒントや、テクノロジー活用のコツとトラブル解決のヒントなども紹介している。「オンライン授業の作り方」は、スタンフォード大学オンライン高校の星友啓校長のWebサイトで公開されている。