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プログラミング教育必修化、不安を感じている教員は7割以上

 プログラミング教育必修化に不安を感じている教員は7割以上で、特に20~34歳の若い世代がより不安を感じていることが、2020年4月21日にLINEみらい財団が発表した調査結果より明らかとなった。

事例 プログラミング
小学校でのプログラミング教育必修化について現在どの程度不安を感じているか
  • 小学校でのプログラミング教育必修化について現在どの程度不安を感じているか
  • 小学校でのプログラミング教育必修化に対する自身の状況や気持ち(複数回答)
  • 小学校でのプログラミング教育必修化に対する勤め先の学校の状況
  • どのようなプログラミング教育が望ましいと思うか
 プログラミング教育必修化に不安を感じている教員は7割以上で、特に20~34歳の若い世代がより不安を感じていることが、2020年4月21日にLINEみらい財団が発表した調査結果より明らかとなった。

 プログラミング教育必修化に関する調査は、全国の20歳以上の小学校教員を対象に実施。2020年3月12日~16日に調査を実施し、618(公立606/私立12)の有効回答を得た。

 小学校でのプログラミング教育必修化について現在どの程度不安を感じているか聞いたところ、31.7%が「とても不安を感じている」、41.6%が「やや不安を感じている」と回答し、7割以上の教員が不安を感じていることがわかった。年代別では、20~34歳の87.8%、35~49歳の77.0%、50歳~の61.0%が「とても不安を感じている」「やや不安を感じている」と回答しており、特に若い世代の教員がより不安を感じていた

 プログラミング教育必修化に対する自身の状況や気持ちを複数回答で聞いたところ、「日々の業務でプログラミング教育のことを考える時間や余裕がない」57.4%がもっとも多かった。このほか、「プログラミング教育の授業を通じた評価の仕方がわからない」55.0%、「具体的な指導案や授業例などの情報を得られていない」48.5%、「学習指導要領に例示のない授業のイメージがわいていない」43.7%、「どのような教材を使えばいいのかわからない」40.5%などが続いた。

 プログラミング教育必修化に対する勤め先の学校の状況を聞いたところ、「プログラミング教育にかけられる予算が十分あるか」「授業の進め方や指導方法が具体的に決まっているか」「小学校6年間でのプログラミング学習到達目標が決まっているか」という設問に対して、「まったくあてはらまない」「あまりあてはまらない」という回答が6割以上となった。どのようなプログラミング教育が望ましいと思うかという質問には、「児童が楽しんで学ぶことができる」が31.9%で最多で、「学校への講師派遣を行う団体や組織がある(教員の負担が少ない)」27.2%、「学年別のレベルに適したコンテンツを提供してくれる教材が揃っている」12.3%などが続いた。
《桑田あや》

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