日本の高校生は、自国の伝統文化の中で、和食や着物など「生活文化」への関心が高く、伝統文化の体験率が日米中韓の4か国中もっとも高いことが2026年9月2日、国立青少年教育振興機構が発表した調査結果からわかった。伝統文化に興味をもつきっかけは「学校で体験型授業を受ける」55.0%が最多で、4か国中でもっとも高い割合を示した。
調査は、高校生の文化に関する意識を把握するため、2025年9月~2026年1月(米国、中国、韓国は2025年9月~12月)に実施した。調査した学校や地域の数、有効回答者数は国によって異なる。日本では、国立青少年教育振興機構が48校で調査し、高校生4,821人から有効回答を得た。
調査の結果、自国の伝統文化に「とても興味がある」「まあ興味がある」と回答した高校生は、日本が75.4%で、中国85.3%についで高かった。伝統文化の内容別に日本の高校生が興味のある割合をみると、和食や着物、茶道、華道、書道など「生活文化」が65.2%でもっとも多く、「年中行事・風習」51.2%、「音楽・舞踊」36.9%と続いた。
自国の伝統文化を体験・実践したことがあるかを聞くと、「書道」68.1%、「祭りへの参加」65.4%、「伝統楽器の演奏や伝統舞踊」44.5%、「武道」41.8%、「茶道」36.0%など、いずれも4か国の中で日本の高校生がもっとも高かった。
日本の高校生が、伝統文化を知る機会として「学校の授業やクラブなどの活動」と回答した割合は71.1%にのぼり、米国の73.6%についで高かった。一方で、「図書館や博物館等の社会教育施設」と回答した割合は10.4%で、4か国中もっとも低かった。伝統文化に興味をもつきっかけも日本の高校生は「学校で体験型授業を受ける」が55.0%でもっとも高く、4か国の中でもっとも高い割合を示した。
また、日本の高校生は、自分の国と異なる文化を知ることは「とても大切だ」と回答した割合が58.9%、外国に行った場合に相手国のマナーやルールを守ることを「とてもそう思う」と回答した割合が85.7%に達し、いずれも4か国中もっとも高かった。外国人との交流体験では、対面での交流経験が4か国中もっとも多い一方、オンラインではもっとも少ない結果となった。
博物館や美術館などの文化施設の利用については、この1年間で「月に1、2回くらい」「半年で1、2回くらい」利用している割合があわせて24.7%で4か国中もっとも低かった。学校外での文化活動への参加頻度も低く、「参加したことがない」という割合が60.5%と、ほかの3か国を大きく上回った。
一方、日本の高校生は「仮想空間(VR)や拡張空間(AR)を用いた遊び」よりも「外遊びなど現実空間での遊び」が「好き」と回答した割合が高く、「デジタルミュージアムでの鑑賞」よりも「博物館や美術館での実物鑑賞」が「好き」と回答した割合も高かった。














