山口県教育委員会は2026年7月23日、「県立高校再編整備計画 後期実施計画」により設置する工業科の系列について公表した。新高校、新学科の設置に向けて、施設設備の整備に着手する必要があることから、工業科の系列を早期に示したもの。具体的な教育内容や学科名等については、工業科以外の学科を含め、学校や地域の意見等を踏まえて検討していく。
山口県教委は2026年3月、「県立高校再編整備計画 後期実施計画」を取りまとめた。計画期間は2027年度から2033年度までの7年間。県内14校を7校に再編統合するほか、特色・魅力ある学びに向けた普通科の改革や、教科等横断的な学びや探究的な活動を取り入れた専門学科などの改編の検討を進める。後期実施計画の策定にあたっては、素案公表後に、山口県パブリック・コメント制度に基づいた意見募集も実施。寄せられた意見を踏まえ、今後は同計画に沿って高校の再編整備を進める。
今回公表した工業科の系列では、美祢青嶺高校について、2028年度の学科改編により「未来エンジニア科(仮称)」を設置する。同学科は、電気系を取り入れた機械系の学びを通じて、探究的・実践的なものづくりの知識と技術を身に付ける学科としている。
2030年度に再編統合する萩高校・萩商工高校では、新高校に「デジタル総合工学科(仮称)」を設置する。産業の基盤となるデジタル技術を活用し、工学的な知識と技術を身に付ける学科とする。新高校は萩高校の校地に設置される予定。
2031年度に再編統合する新南陽高校・南陽工業高校では、現在の南陽工業高校の学科の系列を継承し、機械系・電気系・化学系を設置する。新高校は南陽工業高校の校地に設置される予定。また、同じく2031年度に再編統合する宇部工業高校・小野田工業高校では、現在の両校の学科系列に加え、建築系を新設し、5つの系列を設置する。新高校は宇部工業高校の校地に設置される予定。
後期実施計画ではこのほか、下松高校と華陵高校、豊浦高校と長府高校、岩国総合高校と岩国商業高校、下関西高校と下関南高校の再編統合も予定している。岩国高校坂上分校、山口農業高校西市分校、萩高校奈古分校については、今後の地元中学校卒業者の入学状況等を勘案したうえで、生徒募集の停止を検討する。
山口県教委は、再編整備にともない遠距離通学となる生徒に対応するため、公共交通事業者に利便性向上等を働きかけるとともに、経済的負担軽減の支援に取り組むとしている。








