日本英語検定協会は2026年6月、「統合報告書2026」を公開した。同報告書によると、2025年度の高校生の英検志願者数は142万人に達し、前年度比で8.4万人増加した。上位級への挑戦が増え、高校卒業時の2級以上取得率は49.1%となるなど、生徒の英語力が着実に向上していることが示された。
同報告書は2025年度(2025年4月1日~2026年3月31日)を対象期間とし、創設から60余年の歩みとともに、生成AIやデジタル技術の進展といった環境変化に対応した「価値創造ストーリー」を掲載している。試験団体から教育インフラへと進化するビジョンを掲げ、ICT活用による業務改革やガバナンス体制、英語力向上に向けた取組みの成果などを統合的にまとめた内容となっている。
同協会は、英語教育改革や大学入試における外部検定活用の広がりを受け、4技能をバランスよく育成する環境整備を進めている。2025年度には「準2級プラス」を新設。身近な目標を設定しやすくすることで、学習者の意欲向上と英語力の可視化を図っている。
高校生の英検受験状況を見ると、志願者数は約142万人となり、2024年度から大きく伸長した。特に準2級プラス以上の志願者が7.9万人増加しており、上位級への挑戦が目立っている。高校卒業までに英検テストファミリーを受験した経験がある生徒は86%にのぼり、2級以上の取得者数および取得率も向上した。
CEFR(欧州言語共通参照枠)レベルの推移では、A2(準2級相当)やB1(2級相当)に到達する生徒が顕著に増加した。4技能全体だけでなく、各技能別に見てもレベルの向上が確認されている。これは、文部科学省の英語教育改革の成果が全国規模で奏功している裏付けといえる。
日本英語検定協会は、これらのデータを基に、英語教育改革の成果が定着し始めていると分析している。今後はAIを活用した学習支援や「生涯学習プラットフォーム」の構築を通じ、学び続ける人々を支える教育インフラとしての役割を強化していく。









