東京科学大学は2026年4月1日、未来社会実現への中核組織「Visionary Initiatives(VI)」を8つ設置した。国際卓越研究大学としての計画の一環で、研究と教育を一体化した変革を加速させる。新たに2つのVIを加えた体制で、2028年度には大学院での教育コース提供も予定している。
同大学は「善き生活・善き社会・善き地球」の実現を目指し、全学の知と資源、学外の力を循環させる仕組みとしてVIを整備した。2025年度に始動した6つの組織に加え、淺原弘嗣氏がプログラム・ディレクターを務める「Future Intelligence」と、猪越正直氏が務める「Materials-Positive Society」の2つを追加。産官学や市民をつなぐ共創エコシステムを構築し、知の循環と組織間の協働を促す。
未来社会の創出に向けて、ビジョン駆動型の研究・教育システムや病院のイノベーション拠点化など、4つのコミットメントを掲げている。2025年7月には国際医工共創研究院(医工研)を設置し、医工連携を高度化して医療イノベーションを推進。臨床系教員の研究時間確保やエフォート(労力)管理の透明化を段階的に導入し、ヘルスケアの革新に資するスタートアップ創出も支援する。
運営の持続性を高めるため、自律的な財務基盤の強化も進める。基金の運用高度化に加え、田町キャンパスなどの土地活用事業を通じた独自収益の拡充を図る。VIを軸とした国際共創エコシステムにより、世界の大学や研究機関、企業との連携を拡大し、研究に集中できる環境を整えていくという。







