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立命館と村田製作所、STEAM教育プログラム共同開発…発明の授業実施

 村田製作所と立命館は2026年2月17日、石川県穴水町立穴水小学校にて、共同開発したSTEAM教育プログラム「発明の授業」を初めて実施したと発表した。児童が自ら課題を発見し、理想を叶えるための発明に挑戦する探究型の学びを提供した。

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村田製作所と立命館が教育プログラムを共同開発
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 村田製作所と立命館は2026年2月17日、石川県穴水町立穴水小学校にて、共同開発したSTEAM教育プログラム「発明の授業」を初めて実施したと発表した。日本の理科教育の革新とイノベーティブな人材育成を目指した協定に基づく取組みの第1弾で、大阪・関西万博で活用されたデバイス「echorb(エコーブ)」を使用。児童が自ら課題を発見し、理想を叶えるための発明に挑戦する探究型の学びを提供した。

 近年、デジタルやAI技術の革新に伴い、社会の課題を自ら見つけ、解決に向けて問いを立てる力が重要視されている。一方で、日本国内では子供たちの理科離れやIT人材育成の遅れが深刻な課題となっており、将来的な人材不足への懸念も広がっている。理・工・農分野を専攻する学生の割合は低く、理系の学びが社会とつながる価値を実感できる教育環境の整備が求められている。こうした背景を受け、両者は2025年7月にSTEAM教育の推進を通じた教育モデルの創出に関する協定を締結した。

 発明の授業では、村田製作所のエンジニアが開発過程で重視した「理想の未来を考えること」や「想いの表現」を児童が追体験した。ふしぎな石ころ「echorb」を通じて、多様なメンバーと協働しながら新たな発見を生み出す楽しさを共有。現状の課題を分析し、自らのアイデアを形にするプロセスを通じて、科学技術への関心を高める内容となっている。

 村田製作所はエレクトロニクス業界をリードするモノづくり企業として、2006年から「出前授業」を継続しており、2020年には科学体験施設「Mulabo!(ムラーボ!)」を開設するなど、長年にわたり次世代育成に取り組んできた。一方、立命館は全国5つの附属校を含む一貫教育の中で、科学的探究力や創造力を育む教育を実践している。今回のプログラム開発は、こうした両者の知見を融合させた新たな試みである。

 今後は、村田製作所グループや立命館が拠点を置く地域の小中学校を中心に、同プログラムの展開を拡大していく予定だ。さらに、2027年夏にオープン予定の「守山イノベーションセンター」内のSTEAM教育施設や、立命館大学内のFabラボを活用した連携も視野に入れている。専門性を基盤に起業家精神を発揮し、世界中の人々と新たな価値を共創できる人材の育成に、引き続き貢献していくという。

《工藤めぐみ》

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