みんがくと札幌国際大学・札幌国際大学短期大学部は、生成AIを活用した大学教育の質向上を目的に包括連携協定を締結した。2025年6月より連携を開始している。
みんがくは、生成AIを活用したプラットフォーム「スクールAI」を開発しており、AIと教育現場をつなぐ実践的なソリューションの提供を通じて、教育現場の業務支援や個別最適な学びの実現を支えている。
みんがくは、教育現場における実証的な取組みを重視し、札幌国際大学と共に4つの重点分野で共同実践を進める。
まず、個別最適化された学習支援環境の提供では、みんがくが開発する「スクールAI」を活用し、オンデマンド授業や大人数授業でもAIによる対話的かつ個別化された学習支援環境を提供する。
次に、AI時代に求められる倫理教育の共創では、学生がAIを適切かつ誠実に活用できるよう、AIリテラシーと学術的倫理の両面を指導する教育プログラムを大学とともに開発する。AI利用ログの記録や不適切使用の検知システムも導入を予定している。
3つ目は、教員の業務効率化とAI活用スキル向上を目指し、レポート評価支援機能などの導入により教員の業務負担を軽減する。併せて、AIの授業活用に向けた研修コンテンツも提供し、教員のスキルアップを支援する。
4つ目は、教育効果の検証と全国への発信では、半年間の実証研究を通じて得られた学習データや実践成果を分析・可視化し、教育DXにおけるAI活用の有効性と課題を明らかにする。成果は学会や論文を通じて広く共有する予定。
みんがくは、「次世代の教育のスタンダードを創る」をビジョンに掲げ、教育現場の課題にテクノロジーの力で応えることを使命とするEdTechカンパニー。全国の教育者が協力して運営していた合同オンライン自習室サービスを母体に2021年に法人化した。以来、教育サービスの開発、教育機関向けのコンサルティング・研修、教育メディアの運営など「教育×テクノロジー」を軸に幅広く事業を展開している。同社は今後も、教育機関との協働を通じて、生成AIの可能性を現場で検証しながら、誰もが学びやすい教育環境の実現を目指していく。