文部科学省は2025年8月27日、2026年度(令和8年度)開設予定の大学の学部等の設置届出(6月分)を公表した。立命館大学や大阪公立大学大学院など、8校の届出が受理された。
公私立の大学の学部・学科の設置、大学院の研究科・専攻の設置および課程の変更にあたっては、学位の種類や分野を変更しない要件に該当すれば、あらかじめ文部科学大臣に届け出ることで、認可を要せずに設置することができる。これに該当するものとして、6月に届出を受理した大学の学部等が公表された。
6月に届出が受理されたのは、「私立大学の学部の設置」2校、「私立大学の学部の学科の設置」3校、「私立大学大学院の研究科の設置」1校、「公立大学大学院の研究科の専攻の設置または課程の変更」1校、「私立大学大学院の研究科等連係課程実施基本組織等の設置」1校の計8校。
私立大学の学部の設置では、立命館大学がデザイン・アート学部デザイン・アート学科を京都・衣笠キャンパスに新設する。入学定員は180人。そのほかの学部の定員は、理工学部電気電子工学科で20人の定員減となる。医療創生大学(いわきキャンパス)は、既存の看護学部、健康医療科学部、心理学部の3学部を統合し、新たに総合医療学部を新設。入学定員は、理学療法学科55人、看護学科55人、心理学科40人、作業療法学科20人となる。
私立大学の学部の学科設置を行うのは、酪農学園大学と東京医療保健大学、北陸学院大学の3校。酪農学園大学は、農食環境学群の既存3学類(循環農学類、食と健康学類、環境共生学類)の定員を計80人減らし、新たに農環境情報学類を設置する。入学定員は80人。
東京医療保健大学は、医療保健学部の医療栄養学科と医療情報学科を廃止し、新たに医療保健学科を設置。入学定員は既存2学科の定員180人から20人減とし、160人を募集する。また、北陸学院大学は、社会学部社会学科の定員を71人減とし、社会マネジメント学科を新設。入学定員は70人。さらに、教育学部を廃止し、幼児教育学科と初等中等教育学科の学生募集を停止する。
このほか、大学院の研究科設置は、神戸女子大学大学院の心理学研究科心理学専攻(M)が、大学院の研究科の専攻設置または課程変更は、大阪公立大学大学院の経営学研究科都市経営専攻(M)および都市経営専攻(D)の届出が受理された。6月分の設置届出一覧は、文部科学省のWebサイトで確認できる。