日本学生支援機構(JASSO)は、2025年8月20日からの大雨災害で被害を受けた学生等への支援策について発表した。災害救助法の適用地域世帯の学生に対する「家計急変採用」「緊急・応急採用」の奨学金、住居被害を受けた学生への「JASSO災害支援金」、奨学金返還者からの「減額返還・返還期限猶予」の申請を受け付ける。
政府は、8月20日からの大雨により、多数の者が継続的に救助を必要としているとして、秋田県仙北市への災害救助法の適用を決定。これを受けてJASSOは、8月20日からの大雨にかかる災害で被害を受けた学生等への支援策を示した。なお、災害救助法の適用を受けない近隣の地域で、同等の災害に遭った世帯の学生等も適用地域に準じて取り扱う。
給付奨学金「家計急変採用」と貸与奨学金「緊急・応急採用」は、今回の災害で家計が急変し、奨学金の給付または貸与を希望する災害救助法適用地域の世帯の学生等が対象。学生等とは、大学学部・短期大学・高等専門学校・専修学校(専門課程)に在学している人。奨学金には、給付奨学金、無利子の第一種奨学金、利子付の第二種奨学金があり、いずれも在学校を通じて申し込む。
「JASSO災害支援金」は、8月20日からの大雨災害で学生や父母等が住んでいる家が、半壊(半流出・半埋没・半焼失を含む)以上の被害を受けたり、床上浸水となったり、自治体からの避難勧告等が1か月以上続いた人が対象。外国人留学生を含む。1日でも早くもとの生活に戻り、学業を続けることができるよう、返済不要の支援金10万円を支給する。申請は、在学校を通じて申し込む。
8月20日からの大雨災害で奨学金の返還が困難になった人は、月々の返還額を少なくして返還期間を延長する「減額返還制度」、一定期間返還を先送りする「返還期限猶予制度」が利用できる。希望者は「奨学金減額返還願」もしくは「奨学金返還期限猶予願」をJASSOへ提出する。
支援策の詳細は、JASSOのWebサイトから確認できる。