東京大学協創プラットフォーム開発(東大IPC)と18大学、4国立研究機関による国内最大規模のアカデミア起業支援プログラム「1stRound」は2025年4月22日、お茶の水女子大学、同志社大学、広島大学が新たに参画すると発表した。「1stRound」は、21大学4研究機関共催となる。
日本のアカデミアには世界に伍する技術シーズが多数存在するが、早期事業化における支援はまだ十分ではない。「1stRound」は、Non-Equity型資金支援をはじめ、事業価値が算定可能なスタートアップとなるためのハンズオン支援を行う。2017年に東京大学を母体に「起業支援プログラム」としてスタートし、2019年からは「1stRound」としてコーポレートパートナーの参画を得たコンソーシアム形式で展開している。
過去9年間で累計102チームを採択し、会社設立・資金調達を支援してきた。採択チームの資金調達成功率は90%以上、大型助成金の採択率は50%以上を達成している。大手企業との協業関係の創出にも注力しており、各回とも半数を超えるチームが協業に至っている。
2025年4月からは、お茶の水女子大学、同志社大学、広島大学が「1stRound」の共催機関として新たに参画することになった。
お茶の水女子大学の相川京子副学長は「1stRound」への参画により、研究成果をイノベーション創出に結びつける能力をもった「女性イノベーター」の育成を期待していると述べた。同志社大学のリエゾンオフィスの宮本博之所長は、コーポレートパートナーやベンチャーキャピタルとのネットワーク構築により、大学発ベンチャーの創出・育成が促進されることを期待。広島大学の田原栄俊副学長は、スタートアップの創出・育成が活発化され、社会を変革する産業が創出されることを期待しているとコメントした。
第13回「1stRound」の公募は2025年4月14日に開始され、応募締切は2025年6月2日となっている。詳細は公式Webサイトで確認できる。