武蔵野大学と神田女学園中学校高等学校は2024年11月18日、東京都江東区にある武蔵野大学有明キャンパスにおいて、高大接続に関する協定を締結した。今回の協定により、神田女学園高校で行われている探究型活動「ニコル(NCL)プロジェクト」の審査協力をはじめ、生徒・学生・教員の交流を目的とした多様な連携が進められることとなった。
この協定締結の背景には、両校が共に掲げる教育方針の共通性がある。武蔵野大学では、全学生が1年次に全学共通の基礎課程「武蔵野INITIAL」を履修し、学生が自ら問いを立て、世界の諸課題を解決できる人材を育成することを目指している。一方、神田女学園中学校高等学校も「探究型学習」を通じて生徒の課題解決能力や思考力を育成し、社会で活躍できる人材を輩出することを目指している。このような教育方針の親和性が、今回の協定締結の契機となった。
協定の期間は2024年11月18日から2027年3月31日まで。連携協力事項としては、双方による教育プログラムの実施や生徒・学生・教員の交流、神田女学園が学校内で実施する進学説明会および教育活動における武蔵野大学の優先的な受け入れ、そのほか双方が必要と認める事項が含まれている。
武蔵野大学と神田女学園中学校高等学校の協定締結は、探究型学習を通じた高大接続の新たなモデルケースとなることが期待されている。両校の連携により、教育の現場での実践的な学びがさらに充実し、学生や生徒たちが自らの能力を最大限に発揮できる環境が整うことが期待される。