福島県教育委員会は2024年10月15日、2025年度(令和7年度)福島県公立学校教員採用候補者選考試験の第2次試験の結果を公表した。683名が名簿A登載者(合格者)となり、Webサイトでは校種ごとに合格者の受験番号を掲載している。
2025年度の福島教員採用試験は、第1次試験を2024年7月13日と14日、第2次試験を9月7日と8日に実施。2025年度の試験では、「大学3年生等特別選考」を導入。すべての校種において、大学3年生などを対象に、第1次選考試験を受験可能とした。「選考通過者」は、翌年度の第1次選考試験を免除する。また、中学校教諭、高等学校教諭、特別支援学校教諭において、保健体育および家庭の実技試験を廃止。すべての校種において小論文も廃止した。
さらに、大学推薦特別選考の推薦枠を拡大し、小学校教諭、中学校教諭、高等学校教諭、特別支援学校教諭において、推薦人数を制限なしとした。そして、すべての校種における特別選考IIの受験資格について、これまで県内の国公立学校での講師経験としていたが、県内外の私立学校および県外の国公立学校での講師経験も含めるなど、「優遇措置や加点制度を拡大」している。
6月14日に公表された2025年度福島県公立学校教員採用候補者選考試験では、小学校、中学校、高等学校、特別支援学校、養護学校の採用予定人数640人程度に対し、志願者は1,742人で倍率は2.7倍(前年度3.1倍)。10月15日発表の第2次試験の結果によると、683人が名簿A登載者(合格者)となった。校種別でみると、小学校320人、中学校221人、高校77人、特別支援学校45人、養護教諭20人が合格。第2次試験の受験者数は未発表のため、志願者数を第2次合格者数で割った最終倍率は全校種合計で2.55倍となった。
福島県教育委員会は、試験結果については、正式には結果通知書により確認してほしいとしている。