島根大学と京都芸術大学は2024年8月、包括連携協定を締結した。両大学の強みや特色を生かし、教育、研究、地域貢献などの分野において広く連携することにより、教育・研究の質の向上を図るとともに、社会の発展および人材育成に寄与していく。
島根大学は、法文学部、教育学部、人間科学部、総合理工学部、生物資源科学部、医学部などから構成される総合大学。京都芸術大学は、美術工芸、キャラクターデザイン、情報デザイン、空間演出デザイン、映画、舞台芸術、文芸表現、こども芸術学科など10学科24コースを有す総合芸術大学だ。
今回、島根大学と京都芸術大学は包括連携協定を締結。両大学の強みや特色を生かし、教育・研究・地域貢献などの分野において広く連携することで、教育・研究の質の向上を図るとともに、社会の発展および人材育成に寄与することを目的としている。
具体的には、「両大学の教育・研究の向上に資する事業」「両大学の学生が参加する共同プロジェクトの実施」「両大学が主催する行事などへの学生の参加」などを実施。島根大学が総合大学として培ってきた材料科学分野や社会科学分野と、京都芸術大学の強みである芸術分野を融合し、地域社会の課題解決へとつなげる。
共同プロジェクトの第1弾として、島根大学人間科学部の岩宮恵子教授(臨床心理学)が手がけるメンタルヘルスの自己診断アプリにゲームの要素を取り入れ、より精度の高い回答が得られる仕組みづくりを目指す。また、今後はアート教育と心理学の学際プロジェクト、両大学の学生たちが出雲地域などの聖地文化を新たな視点から探求するプロジェクトなど、さまざまな共同プロジェクトに取り組んでいく予定。