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小中高校向けAdobe Express、プレゼンなどAI利用の新機能

 アドビは2024年8月1日、画像や動画などを作成できる教育向けテンプレート「Adobe Express」の最新アップデートを発表した。アニメーションやプレゼンテーションなど新しい機能が追加された。小・中・高校の児童生徒や教員は無料で利用可能。

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教育機関向け「Adobe Express」
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 アドビは2024年8月1日、画像や動画などを作成できる教育向けテンプレート「Adobe Express」の最新アップデートを発表した。アニメーションやプレゼンテーションなど新しい機能が追加された。小・中・高校の児童生徒や教員は無料で利用可能。

 教育機関向け「Adobe Express」は、グラフィック、画像、動画などを簡単に作成できる教育テンプレート。小・中・高校生向けに信頼できる生成AIを搭載し、学校でも安全に活用できるよう設計されている。使いやすく、グループワークにも活用しやすいため、児童生徒の学習意欲とコミュニケーションの向上にも役立つという。

 今回、表現力を強化するAI機能が追加。生成AIのAdobe Fireflyによる新機能「テキストからテンプレート生成」では、ポスターやチラシなど、テキストプロンプトを使って独自のテンプレートを作成し、ほかの人と共有することができる。

 「プレゼンテーションの強化」機能では、音楽、ビデオ、アニメーション、グラフをプレゼンテーションに追加できるようになった。テンプレートを使用して制作を開始したり、Adobe Expressの既存のプロジェクトをプレゼンテーションに追加したりすることができる。Adobe Expressを使用して、画像の生成、背景の削除、画像の編集、調整、フィルターの追加などを行い、Googleスライドプレゼンテーションを作成することも可能。また、キャラクターの顔や体をアニメーション化し、プレゼンテーションやビデオなどに組み込む「音声でキャラクターを動かす」機能も追加された。

 さらに、近日公開予定の「アサインメント」機能では、教員が制作プロジェクトを作成し、児童生徒ひとりひとりの進捗状況をリアルタイムで追跡し、ダッシュボードを通じてフィードバックをリアルタイムでできるようになるという。

 なお、教育機関向け「Adobe Express」のAI機能は、児童生徒の創造性やクリティカルシンキングをサポートするもの。生成AIのプロンプトと出力に対するフィルターやプロトコルなどガードレールが備わっていること、生徒・教員が生成したプロジェクトをAIのトレーニングに使用することはないことなどから、教室で安全に使用できるとしている。

 教育機関向け「Adobe Express」のすべての機能、カリキュラムなどは、世界中の小・中・高校の児童生徒および教職員に無償で提供されており、「Adobe Express」のWebサイトから申し込むことで利用できる。

《木村 薫》

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