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小中高の継続した「情報教育カリキュラムモデル案」発表、みんなのコード

 みんなのコードは2024年7月26日、「小・中・高等学校における情報教育の体系的な学習を目指したカリキュラムモデル案」を発表した。各学校段階のカリキュラムモデルなど、12か年で学ぶべき内容を体系化し、情報活用能力を育むという継続性を明確化している。

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小・中・高等学校における情報教育の体系的な学習を目指したカリキュラムモデル案
  • 小・中・高等学校における情報教育の体系的な学習を目指したカリキュラムモデル案
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 みんなのコードは2024年7月26日、「小・中・高等学校における情報教育の体系的な学習を目指したカリキュラムモデル案」(以下、カリキュラムモデル案)を発表した。各学校段階のカリキュラムモデルなど、12か年で学ぶべき内容を体系化し、情報活用能力を育むという継続性を明確化している。

 情報技術は急速に進化しており、とりわけ生成AIツールへの注目が高まっている。学校教育においても、2023年7月に文科省から「初等中等教育段階における生成AIの利用に関する暫定的なガイドライン」が発表されるなど、情報活用能力の重要性の高まりを受け、情報教育の時間数増やテクノロジーに関する教育の充実を求める声もあがっている。

 今回発表されたカリキュラムモデル案は、こうした情報教育の強化・拡充の声を受け、みんなのコードが2024年3月に発表した「小・中・高等学校における情報教育の体系的な学習を目指したカリキュラムモデル基本方針」をより発展・具体化したもの。次世代の情報教育のあり方を議論できるよう、「各学校段階のカリキュラムモデル」と「資質・能力系統表」を新たに作成した。

 カリキュラムモデル案の狙いは、各学校・学年段階で6領域にそれぞれ取り組むことで、螺旋的に資質・能力を発展させていくこと。そのため、各学校段階で分けて考えず、12か年を継続した情報教育の全体像を捉えるための資料として、資質・能力系統表を公表した。

 学習内容や、育成を目指す資質・能力は、各学校・学年の実態などにあわせて柔軟に変化していくことが求められるため、資質・能力系統表も、各学校がカリキュラムを作る際の参考となることを想定しているという。

 現状では、小学校では各教科などで学んでいるが、カリキュラムモデル案では「情報を学ぶ時間」を新設。また、中学校では「技術・情報」科、高校で「情報」必履修科目数の増加を提案している。

 なお、領域については、高校「情報」の内容などをふまえ、小・中・高を通して「情報と社会」「情報デザイン」「コンピュータのしくみ」「ネットワーク」「アルゴリズムとプログラミング」「データと分析」の6領域とした。

 「小・中・高等学校における情報教育の体系的な学習を目指したカリキュラムモデル案」は、みんなのコードのWebサイトで確認できる。

《木村 薫》

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