自治体向けサービスを開発するミラボと、情報モラル・プログラミング教育を手がける教育ネットは、共同開発したクラウド型デジタルAI教材「らっこたん」を使用し、小中学生を対象とした「タッチタイピングプロジェクト」を開始した。ユーザー数100万人まで、無期限無料で利用可能。
2024年2月に開催された文部科学省のデジタル学習基盤特別委員会において、キーボードによる日本語入力スキルのKPI(中間目標)が検討された。その結果によると、2026年には小学生は1分あたり40文字、中学生は1分あたり60文字の入力スキルが求められる見込みだという。
しかし、これまでに日本全国の延べ4万人以上の児童生徒が参加した「らっこたん」を使用した「タイピングスキル検定」のスキルをみてみると、このKPI相当を超える入力文字数の割合は、小学生で23.3%、中学生で7.0%にすぎなかったという。
そこで今回、100万人規模の無期限実証実験「タッチタイピングプロジェクト」の実施が決定した。プロジェクトに参加することで、小中学生は日常的にタイピング練習を行う環境が提供される。また、教職員は児童生徒のタイピングスキルや日々の学習のようすを、リアルタイムで確認することができる。プロジェクトではユーザー数100万人まで、開始時より無期限で無料にて「らっこたん」の利用が可能となる。
なお、プロジェクトの開始にあたり、4月22日から26日にかけてオンライン説明会を開催。クラウド型デジタルAI教材「らっこたん」の紹介およびプロジェクトの概要を説明する。対象は、教職員または教育委員会。希望者は教育ネットまたはミラボのWebサイトから申し込む。
◆全国実証 タッチタイピングプロジェクト 説明会
日時:2024年4月22日(月)~26日(金)各日16:00~16:30
形式:オンライン(Zoom)
対象:教職員・教育委員会の人
申込方法:教育ネットまたはミラボのWebサイト、応募専用フォームより