Z会は2024年3月29日、教育測定研究所がテストセンターの運営を目的とする会社分割(新設分割)による新会社設立に向けて、株式譲渡契約を締結したと公表した。新会社は2024年7月に設立予定。発行済株式の49%をZ会が取得する。
Z会グループと、教育測定研究所の親会社であるEduLabは、2022年7月に資本業務提携契約を締結している。学力調査事業の受託やAI事業における共同研究などの取組みにおいて、重要なパートナーとして関係を強化しているという。
近年、各種検定や試験は、紙媒体(PBT)からコンピュータ(CBT)へとシフトし、テストセンター会場の需要が高まっている。Z会および教育測定研究所では、テストセンターの運営に係る事業の拡大と安定的な運営が、教育機会や受験機会の格差がなく、社会インフラの整備に資すると認識している。
教育測定研究所による新設分割会社は、2024年7月に設立予定。Z会が資本参加することで、信用力や人的リソース供給力を、テストセンター事業に係るノウハウや知見と掛け合わせることが可能になるという。
今後は設立会社を通じて、テストセンター事業の拡大と安定的運営の確保を図り、両会社や新会社の企業価値の向上、並びに社会発展に向けて貢献していくとしている。