教育業界ニュース

フリースクール対象、eラーニングシステム1年間無償提供…learningBOX

 learningBOXは2024年3月1日、全国のフリースクールを対象に、eラーニングシステム「learningBOX」のスタータープラン(100アカウント分・3万3,000円)を1年間実質無料で提供する試みを開始した。フリースクールの子供たちへの学びの充実と、指導員のITリテラシー向上を支援する。

教材・サービス 授業
learningBOX、フリースクール対象…eラーニングシステム1年間無償提供
  • learningBOX、フリースクール対象…eラーニングシステム1年間無償提供
  • learningBOX

 learningBOXは2024年3月1日、全国のフリースクールを対象に、eラーニングシステム「learningBOX」のスタータープラン(100アカウント分・3万3,000円)を1年間実質無料で提供する試みを開始した。フリースクールの子供たちへの学びの充実と、指導員のITリテラシー向上を支援する。

 不登校児童生徒数は増加傾向にあり、文部科学省の調査によると小・中学校における不登校児童生徒数は2022年度に29万9,048人で過去最多を更新。高等学校も6万575人と高水準にある。このような状況の中で、不登校児童生徒の居場所や学び・活動など支援の場としてフリースクールの重要性が認識され、その数も増加を続けている。

 学校現場では、GIGAスクール構想のもと「個別最適な学び」を推進。フリースクールでも、学年や学校の枠を超えたひとりひとりにあわせた学びを提供している。しかし、「2022年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果」によると、不登校児童生徒のうち、自宅におけるICTなどを活用した学習活動を指導要録上出席扱いとした児童・生徒数は1万409人に留まるという。

 フリースクールにおいてもICTを積極的に活用できるようになれば、指導要録上出席扱いとなる児童・生徒がさらに増えることが期待される。しかしながら、フリースクールの運営はNPO法人や任意団体、個人による運営が全体の8割を占めており、公的支援もなく厳しい運営状態にあるという。

 そこで今回、learningBOXは全国のフリースクールを対象に、eラーニングシステム「learningBOX」のスタータープラン(100アカウント)を1年間実質無料で提供する試みを開始した。

 learningBOXでは、動画やPDF資料を簡単に教材にすることが可能。小テストの作成もでき、ランダムに出題することで記憶の定着にも効果的だという。定期考査などを自宅で受験させることもでき、そのほかリマインド機能を活用し、提出物の出し忘れを防ぐなど学習管理システムとして、児童生徒の管理が容易に行えるようになる。

 さらに、保護者に向けたお便りの配布や児童生徒の学習状況の共有、スクールでのようすのやり取り、進路相談や生活態度など保護者の悩みに関するアンケート実施や集計もスムーズに行うことができるという。

 申込みは、learningBOXのWebサイトにある問い合わせフォームより受け付ける。必要事項を入力のうえ、問合せ内容欄に「learningBOXフリースクールキャンペーン」を希望する旨を記載して申し込む。

◆learningBOXフリースクールキャンペーン
開催期間:2024年3月1日(金)~2025年3月31日(月)
対象:全国のフリースクール
申込方法:learningBOXのWebサイトにある問い合わせフォームより

《木村 薫》

この記事はいかがでしたか?

  • いいね
  • 大好き
  • 驚いた
  • つまらない
  • かなしい

【注目の記事】

特集

編集部おすすめの記事

特集

page top