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合格後に免許取得も採用…福岡市教採、社会人等の受験資格緩和

 福岡市は、2025年度(令和7年度)福岡市立学校教員採用候補者選考試験から、選考区分「社会人等」の受験資格を緩和すると発表した。教員免許状取得期間を猶予するほか、受験資格として必要な経験年数をおよそ半分に緩和する。

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令和7年度福岡市立学校教員採用候補者選考試験について
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 福岡市は、2025年度(令和7年度)福岡市立学校教員採用候補者選考試験から、選考区分「社会人等」の受験資格を緩和すると発表した。教員免許状取得期間を猶予するほか、受験資格として必要な経験年数をおよそ半分に緩和する。

 福岡市は、2024年度に実施する2025年度(令和7年度)福岡市立学校教員採用候補者選考試験より、選考区分「社会人等」の受験資格を緩和する。おもな変更点は2つ。通常、年度末までに取得する必要のある教員免許について、取得期間の猶予を実施。合格後2年以内に免許を取得すれば免許取得後に採用となる制度を新たに導入し、採用試験合格後に教員免許を取得することができる体制をつくる。

 また、選考区分「社会人等」の受験資格について、必要な経験年数を「直近10年のうち、継続して5年以上の勤務経験」から「直近5年のうち、通算2年以上の勤務経験」に緩和。59歳まで受験することができ、社会人がより教員を目指しやすいよう、門戸を大きく開く。

 さらに、教員免許状を保有しているが教職から長く離れている、教職に就いたことがないといった、ペーパーティーチャー向けの説明会・学校見学会を実施。採用試験合格後は、福岡市教育センターで採用候補者を対象とした「ウォームアップ研修」を実施し、全5回程度の研修で教師としての心構えや授業の進め方など、安心して着任できるよう具体的なフォローアップを行う。

 2025年度福岡市立学校教員採用候補者選考試験の第1次試験は、例年より1か月程度早い2024年6月16日に実施。試験の詳細については、3月に公表する「令和7年度福岡市立学校教員採用候補者選考試験実施要項」にて知らせる。

《畑山望》

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