沖縄県は2023年12月8日まで、県内の国公立大学を対象に、薬学部の設置を希望する大学を募集している。薬学部設置に必要な支援は、沖縄県が「新・沖縄21世紀ビジョン基本計画」に基づき行う。応募書類はメール添付で受け付ける。
沖縄県には薬学部(科)を設置する大学がなく、人口10万人あたりの薬剤師数は全国最下位の状況にあり、慢性的に薬剤師が不足。県内の地域医療に与える影響も懸念されているという。
同県では、こうした状況を抜本的に改善することを狙いとして2023年2月、県内国公立大学薬学部設置に関する基本方針を策定。県内の国公立大学への薬学部設置を早期に実現するため、薬学部設置に関しては県が「新・沖縄21世紀ビジョン基本計画」に基づき、必要な人的・技術的協力、国への要望、そのほか必要な支援を行う。
今回の薬学部設置構想の提案募集の対象は、沖縄県内の国公立大学に限る。提案書などの提出は、メール添付で12月8日午後5時まで受け付ける。募集要項や提出書類の様式などは、Webサイトでダウンロードできる。
選定については、県が設置する審査委員会において12月下旬ごろ、提出書類およびプレゼンテーションに基づき採択可否を審査する。結果通知は12月末、協定書締結は2024年3月中旬を予定している。
◆沖縄県内国公立大学薬学部設置構想の募集
募集期限:2023年12月8日(金)17:00
応募要件:沖縄県内の国公立大学
応募方法:必要書類をメール添付で提出
提出先:沖縄県保健医療部 衛生薬務課